All Aboutに、将来もらえる年金についてのQ&Aが掲載されていました。
「老後の生活費として、月22万円ぐらいはかかると思っています。将来、年金を月22万円ぐらいもらえる人の年収は、いくらぐらいでしょうか?」(29歳・会社員)
29歳の会社員のこの質問に対しての回答ですが、色んな条件の違いはあれど年収はおよそ800万円程度が必要であるという試算がされました。
毎月22万円の収入というのは、それほど豊かな生活ができる水準ではありません。
しかも今の物価でもそうなのだから、現在29歳の方が年金を受給し始めるであろう30年以上後では、毎月22万円の年金ではとても生活はできないでしょう。
だが、それだけの年金を受け取るためには現役時代の平均年収が800万円無いとダメなようだ。
老齢基礎年金は、令和5年度で満額の月額約6万6250円を受給できると仮定します。
この条件で考えると、将来、毎月22万円の年金を受け取るためには、老齢厚生年金は月額15万3750円(22万円-6万6250円)受け取る必要があります。
老齢厚生年金を月額15万3750円(年額184万5000円)受け取るための年収を以下の計算式で計算すると、月収等とボーナスを足した年収の目安は約799万5600円(月額66万6300円)です。
年収800万円というのは決して低いハードルではなく、国税庁の「民間給与実態統計調査(令和3年分)」によると、年収800万円を超える人は全体の9.7%に過ぎないという。
今の年金制度がキープされているという前提に置いてすら、現役の社会人の10人に1人程度しか、年金受給額月22万円というハードルに到達していないことになります。
今の時代に、まさか年金だけで豊かに暮らせると考えてる人はいないでしょうが、それにしたって厳しい現実ですよね。
ちなみに、平均年収400万円の人であれば、65歳からもらえる年金額は、月額約13万7800円程度とのこと。
これは厚生年金からの支給も含まれるので、自営業などではさらに受給額は下がることでしょう。
平均年収400万円と800万円では、将来もらえる年金額におよそ8万円のギャップがあることがわかります。
さて、この8万円のギャップをどのようにして埋めましょうか。
税金などを無視したざっくりとした計算ですが、このギャップを埋めるためには、年間100万円程度の副収入が得られれば良いのです。
例えば今から副業を始めれば、将来的には年間100万円程度の収入を得られるまでに成長させるのは簡単な話です。
また、年間100万円の株式からの配当金があればどうでしょう?
年間100万円程度の配当金であれば、利回りが低い銘柄でも5,000万円程度の株式資産があれば到達可能なレベルです。
5,000万円の株式資産を運用するのがハードルとして高いと思うかもしれませんが、例えば毎月5万円を平均利回り6%で30年間運用すれば5,000万円には到達します。
今すぐ5,000万円!ではなく、30年後に年金を受け取る時にそれだけの資産があれば良いのです。
だから慌てず騒がず、今からでも毎月コツコツ投資を続ければ良いのです。
株式投資について、詳しく勉強したい!って方はぜひ『株式投資の未来』をご一読ください。
伝説的な名著『敗者のゲーム』なんかもとても参考になります。
また将来、年金制度がまともに機能しているかはわかりません。今からお金を使いすぎない生活を習慣化しておくのが理想です。
以下のリンクはFIREを目指すための著書ですが、お金に関する全般的な知恵が網羅されているのでオススメの著書です。
また私が一人暮らしの頃から実践している“有料級“の節約術を公開している記事もあるので、良かったらどうぞ。
将来年金に頼りすぎない生活を送るために、今からお金の勉強をしていきましょう!