今月半ばに来日していた『投資の神様』ウォーレン・バフェット氏だが、来日中に米CNBCを相手に行なったインタビューの内容が話題となっている。
2023年4月に来日した際には、“ウォーレン・バフェットは食文化が有名な日本に行ってもグルメを楽しまないのか”ということがSNSで話題になり、来日中に米CNBCを相手に行なったインタビューでは、記者のベッキー・クイックに「日本で何を食べているのかという質問がツイッターから寄せられました」と聞かれ、コカ・コーラを飲み、ハーシー キスチョコレートを食べたと回答していた。
さすが、伝説の投資家と呼ばれるバフェット氏は日本に来ている間もブレないのである。
バフェット氏には、日本食に苦い思い出があるということで、1989年に経験した「最悪」なディナーをきっかけに、日本食は一生食べないと決めたそうだ。
バフェット氏はその日、ソニーの創設者のひとりである盛田昭夫氏に招待されてディナーに参加。偏食家のバフェット氏にとって、ディナーパーティーではパンだけを食べるということは日常茶飯事だったそうだが、日本食は得体の知れない食べ物すぎたようで、周囲が食べる様子を見てとくに圧倒されていたという。
「彼は、この惑星に生で食べられるものがこれほどたくさんあるとは思ってもみなかった」と記したアリス・シュローダーによると、15品あったコースが終わる頃になっても何も食べていなかったというバフェット氏は、その経験について「群を抜いて最悪だった。もう二度と日本食は食べない」と言ったそう。一度もトライしていないのだから、“never again(二度と)”食べないとは一体どういうことだろうか。相当動揺していたのだろうか。
なんにせよ、そんなバフェット氏はその食事会のあと、近くに住んでいた友人のところにいき、ポップコーンとストロベリー・アイスクリームを楽しんだという。
私にとっては、日本の大きなメリットの一つとして、クオリティの高い世界中の食べ物が安くで食べられるという点があるが、どうも『偏食家』としても有名なバフェット氏にとっては、日本での食事はひと苦労だそうだ。
ところで、『健康に良い食事』というのは、メディアの煽りを受けて常に一過性のブームを巻き起こします。
日本食もブームを生み出し、長寿で痩せている日本人の真似をした食事を取り入れる海外の著名人も少なくない。
ですが、バフェット氏は超がつくほどの偏食家にもかかわらず、御年92歳ながら第一線で投資家として精力的に活動している。
長生きや元気の秘訣は、どうも食事にあるというわけではなさそうだ。
もちろん食事に気を使うことも大切なことなのかもしれないが、バフェット氏の活躍ぶりを見ていると、『自分の好きなことを続けること』と『ストレスのない環境で好きな人と関わること』が1番の長寿の秘訣だと思います。
そのためにはやはり、少しでも早い段階で大きな資産を築き、早期リタイアすることも視野に入れるのが良いかもしれません。
自分の好きなことで大きく稼げれば良いことだが、大抵の人間にとって、オフィスワークはストレスと短命の原因となりかねない。
だからこそ、会社員として働くだけでなく、副業で好きなことをお金に換える力をつけ、余剰資金を投資に回し、悠々自適な生活を目指して、『今』頑張るべきだと思います。
バフェット氏のように90歳を超えてなお、好きなことをして、好きなものを食べて過ごせるよう、私も常日頃から気をつけたいと思うばかりです。