昨今の日経平均の好調さが話題となっているが、楽天の”落転”が止まらない。
日経平均株価は今のところ年初来28%の上昇と、珍しく絶好調だが
それに対して楽天は年初来▲16%と、完全に日経平均のお荷物と化している。
楽天グループの株価はどの期間を切り取っても大体マイナスになるという、悲惨な状況となっているのである。
そんな楽天グループに大型の投資をした日本郵政が、出資からわずか2年ちょっとで800億円の減損を叩き出そうとしているのが話題となっている。
日本郵政は2023年4~6月期決算で、保有する楽天グループの株式に関連して800億円規模の損失を計上する調整に入った。楽天Gには2021年に約1500億円を出資したが、携帯事業の苦戦で同社の株価が低迷し、減損処理を迫られている。
2021年当時の記事を探してみても、日本郵政の楽天への出資を疑問視する声が多く、
私も当時のブログ記事では「何がしたいのか謎」「日本郵政は投資のセンスが無さすぎるww」と主張していた。
それが早くも表立ってしまったようで思っていた通り、
出資額に対して評価額が50%を下回ったことで減損を計上することになりそうだ。
日本郵政が楽天に出資した2021年3月のタイミングは、過去5年間を振り返っても
きれいなほど、完全にピークのタイミングでした。
おそらく「日本郵政が投資したなら大丈夫」という謎のバイアスで
楽天株を買った個人投資家もいるんでしょうね。
その後は楽天モバイルの黒字化の目処も立たず、
どんどん市場から見放されていく結果になりました。
そもそも日本郵政は、通信業界のことなど全くわかっていないのに
楽天モバイルで窮地に立っていた楽天へ投資するあたりが本当にセンスがありません。
日本郵政本体も、決して順風満帆な経営ができているとは言えず、
国の支援がなければとっくに消えていてもおかしくない企業だと言えるでしょう。
ダメな株同士が傷を舐め合って共に没落していくのは本当に悲しいものです。
どこか、新しい出資先が見つかると良いですね。
私はどちらの銘柄にも絶対に投資したくありませんが。。。