日経新聞の報道によると、バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイの年次総会にて、バフェット氏が米国株市場に対して弱気な姿勢を見せる発言があったとのことだ。
「我々の事業の多くは、昨年より利益が減っていくだろう」「第2次世界大戦後以来となる異例の好況期はすでに過ぎた」。バフェット氏は総会冒頭の業況説明のなかで述べた。鉄道やエネルギー、保険、食品や家具など、幅広い事業を抱える複合企業であるバークシャーは景気動向の影響を受けやすい事業構造を持つ。バフェット氏の発言は景気認識とほぼ同義といえる。
中長期では常に米国経済に信認をおき、短期の景気予測めいたことは避けてきたバフェット氏。こうした発言を口にするのは異例だ。米国の投資環境への不満はほかの発言からも透ける。
バフェット氏がこのような発言をするのは珍しく、中長期的には米国市場は成長し続けるというのがバフェット氏の見解だったが、米国の株式市場に対する不満が募っているようです。
バフェット氏が日本株に積極的に投資を続けているのも米国に対する不信感の表れかもしれません。
現在バフェット氏が積極的に日本株に投資を続けているのも、異例なほどのドル高・円安が続いており、円の調達コストが低いことも挙げられます。
バフェット氏の目に日本企業が映っているのかわかりませんが、短期的には米国株市場よりも日本株市場の方に魅力を感じているのだろうと思います。
日本企業が、バフェット氏の期待通りに成長してくれれば良いんですけどね…
とはいえ、バークシャーのポートフォリオのうち、上場企業のほとんどは未だ米国企業が占めています。
米国企業の成長性が鈍化しているというだけで、後退していくという訳ではないと私は考えています。
そもそも今までが異例なほどの成長性を見せていただけで、コロナによって人口が減った今は停滞期を迎えたと言わざるを得ないでしょう。
バフェット氏の投資哲学は大変参考になるものですが、バフェット氏を信奉するあまりに投資対象をコロコロ変えるのは馬鹿げていると思います。
バフェット氏の信奉者であれば、バークシャー・ハサウェイに投資するのが一番良いでしょう。
またバフェット氏の投資手法について学びたければ、コチラの書籍がとても参考になります。
私も愛読している投資本のうちの一つなので、ぜひ手に取ってみてください。