隠れ高配当株として、一部のボロ株マニアに支持されていた株式会社ディー・ディー・エスの上場廃止が決定した。
株式会社ディー・ディー・エス(以下「同社」という。)は、2022年8月8日に同社における不適切な会計処理に関する第三者委員会の調査報告書を、同年8月12日に過年度の決算内容の訂正を、また同年9月2日に過年度の決算内容の再訂正をそれぞれ開示しました。
これらにより、同社では、元代表取締役会長の主導等による不適切な会計処理が判明したことから、同社の内部管理体制等について改善の必要性が高いと認められたため、2022年9月29日付で、当取引所は同社株式を特設注意市場銘柄に指定しました。
株式会社ディー・ディー・エスは、100株保有しているだけで500円分のクオカードが株主優待としてもらえるという点が魅力的で、宝くじ感覚で100株だけ保有している個人投資家が多かったみたいです。
株価は1年前から60円台に定着していて、大体6〜7千円の投資で500円のクオカードが貰えるというのは表面的には利回り7%なので、確かに悪くないように見えていました。
しかし、1年前の時点ですでに粉飾決算による注意がなされていたことから、投資先としては不適格と言わざるを得ない状況でした。
投資すべきではない株に共通する事項は色々ありますが、その中でも”粉飾決算”というのは最も投資すべきではない危険信号です。
粉飾するくらい収益性がない上に、粉飾を良しとしてしまう程度のコンプライアンス意識しかない組織であると
判断せざるを得ません。
正直言って、そんな株に投資するのはバカのすることで、
たとえ数千円であっても大事な資金を投じるべきではありません。
500円のクオカードが欲しいがために、数千円を紙屑にしてしまうというのは
およそ賢明な投資家のすることではありません。
そういったギャンブル投資は基本的に近づくべきではありません。
これだけ日本株が盛り上がっている時に株で損をするというのは
圧倒的にセンスがないとしか言えませんね。
紙屑になる前に少しでも高い株価で逃げれることをお祈りするばかりです。