読売新聞の報道によると、社会人の学び直しから転職までを支援する政府の新制度の概要がわかった。
希望者は、専門スキルが身につけられる民間の講座を最大で1年間受けることができ、1人あたり平均24万円を助成する。今後3年間で、計約33万人の転職を後押しすることを目指す。
経済産業省は近く詳細を発表し、2023年度中に始める。転職を希望する正社員と契約社員、派遣社員、パート・アルバイトが対象で、経営者や個人事業主らは含まない。教養を学ぶような講座も対象外となる。
対象者はいわゆるサラリーマンとなるが、
専門的なスキルを身につけるために政府が援助してくれるということだ。
まあ、まだ決まったわけではないですが、
昨今はリスキリング、つまり社会人の学び直しが注目されている。
労働人口の減少が問題となっている今、国民一人ひとりの能力アップが急務となっている。
条件はあるものの、国が個人のスキルアップを後押しするなんて
なかなか珍しいことですよね。
いつも言っていますが、資本主義は『知識ゲー』です。
これからの時代、何らかのスキルを持っていなければ
就職や給与面で大きく差を広げられることになるでしょう。
それでも、社会人になってから真剣に何かを学ぼうとする層は
まだまだ少数派です。
社会人の学びに関する意識調査2022 (ベネッセコーポレーション)によると、
今までに学習経験があり、今後の学習意欲がある層は、18~64歳の男女の社会人の34%とのことだ。
私がSNS上などで仲良くしていただいている人たちは
ほとんどが学習意欲が高く、常に何かしらの学びをしているかたが多いですが、
社会全体で見ると、およそ3人に1人しか勉強を続けることができていないとのこと。
ですが、まだまだ少数派だからこそ、チャンスがあるとも言えるのです。
誰もが同じようなスキルを持ってしまえば、それは高収入の絶対条件ではなくなってしまいます。
例えば、明治以降〜昭和中期頃の日本では、
今でいう”大卒”というだけでエリート中のエリートでした。
それゆえに特権階級として高い収入を得ることができていましたが、
今の時代、大半の人たちは大卒になってしまったため、
東大卒でもフリーターをするというようなケースが生まれるのです。
小さい頃からいい大学を出て、いい会社に入ることだけを教育されてきた人は
それだけでは生きていけない今の社会に適応することができません。
だからこそ、今の時代に沿った勉強やスキル獲得をしなければ
生活できるギリギリの報酬で『生かされている』だけの社畜が出来上がるのです。
あなたも自分の人生を生きていく覚悟があるのなら、
少しでも早く、学ぶという習慣を身につけることをオススメします。
これからの時代、日本人の大半は
学ぶことも忘れ、貧しく、社会に対する不平不満しか言わない
といった国民で溢れかえるでしょうからね。