プレジデントオンラインに、興味深い記事が投稿されているのを見つけました。
人生の後半生に幸せを感じながら生きるためには何が必要なのか。高齢医療の専門家・和田秀樹さんは「大事なのは“かくあるべき思考”を棄てることだ。『まだ貯金を崩すわけにはいかない。あと5年がまんしたら旅行に行こう』と考えても、5年後には旅行に行けなくなっているかもしれない」という――
貯金や投資で資産を築くことは私も推奨しているところですが、
高齢者になってなお、『老後』の心配をして貯金を切り崩せず、人生を楽しめない人が多いという。
これから、つらく、がまんしてばかりの「高齢者」から、人生の後半生に幸せを感じながら生きる「幸齢者」になるために、次の「マインドリセット7カ条」を実践することが必要です。
著者の和田氏のおっしゃる通り、お金があるのに使うことをためらい続けるのは
幸せを遠ざける結果につながります。
今回のケースのようにお金があるのに使う前に病床に伏せることになった場合、
「あの時にお金を使っておけばよかった…」という後悔は、
お金がなくて何もできなかった人よりも強いはずです。
作者は違いますが、本田健氏の著書『40代にしておきたい17のこと』の中で、
ひたすらお金を増やすことに人生を注ぐ人のことを『お金の主人』と揶揄しています。
そういう人は資産を築く事が得意です。
でもその為に、自分は偉いと勘違いしがちです。
そうなると、いくらお金があっても尊敬や愛情を受ける事はできません。
例えば、お金があるのに小さい子供がいる時に家族旅行などをケチれば、
子供が大きくなった時に残るのは『親がケチでどこかに出かけた記憶がない』
といったネガティヴなものになります。
そんな老後を迎えた時、果たしてその人生は幸せだったと言えるのでしょうか?
本田氏の書籍の中でも、理想はお金を稼ぐことも使うことも楽しんで出来る『お金の友人』
になることだと述べられています。
40代ならまだまだ資産形成が重要だと考える『お金の主人』タイプの方もいるでしょうが、
果たして40代でお金の主人だった人が、老後を迎えて急にお金の友人に変わることができるでしょうか。
人間というのは変化を嫌う生き物です。
普段の習慣とは違うことは拒否したくなりますし、その傾向は年を重ねるほどに強くなります。
40代でお金との上手な使い方を学ばなかった人は、死ぬまでお金を貯め続けて
子供達の遺産争いのタネを生み出すだけとなるでしょう。
お金を使うべき時は使う。上手にお金に向き合う。
それが重要なんじゃないかなと改めて考えさせられました。