文春オンラインに、大変興味深い記事が投稿されているのを見つけました。
たまたま就職する時期が悪かったというだけで、「つじつまが合わないことだらけで腑に落ちないキャリア人生」を余儀なくされた、今を生きる40代。「40歳で何者にもなれなかった」と嘆く彼ら彼女らは、いったいどんな現実と向き合いながら生きているのだろうか。
就職氷河期に新卒の時期を迎えしまったがために、今でもまともなキャリアを築くことができていない40代〜50代の存在が社会問題となっている。
それだけでなく、日本という国がどんどん凋落していっていることを示すデータはいくらでもある。
元記事に引用されていた「未来人材ビジョン」というレポートから見ても絶望的なのは明らかだ。
日本は、高度外国人から選ばれない国になっている
日本企業の従業員エンゲージメントは、世界全体で見て最低水準にある
日本は「現在の勤務先で働き続けたい」と考える人は少ない
しかし、「転職や起業」の意向を持つ人も少ない
日本企業の部長の年収は、タイよりも低い
人材投資の国際比較(GDP比=国内総生産比)で日本はビリ
社外学習・自己啓発を行っていない人の割合は圧倒的に多い
日本の人材の競争力は下がっている
海外に留学する日本人の数は減っている
海外で働きたいと思わない新入社員が増えている
日本企業の経営者は、「生え抜き」が多く、同質性が高い
役員・管理職に占める女性比率が低い
これらをまとめると、日本という国は
- どんどん貧しくなっている
- 起業家マインドの人間が少ないため成長性に欠ける
- 性差別がまだまだ根強く残っている
こんなところでしょうか。
まあ、本当にひとことで表せば、ほとんどの現象は
「金がない」
に尽きると思います。
金がないから余裕がなくて他人を叩くし、
金がないから自分ではなく他人のせいにするし、
金がないから教育ができず、同じような人間ばかりが量産されてしまうのです。
元記事にもあるように、日本人はボランティアや寄付をほとんどしないことで有名です。
世界寄付指数では、過去1カ月間に「見知らぬ人、もしくは助けを必要としている人を手助けしたか(人助け)」「慈善団体に寄付をしたか(寄付)」「ボランティア活動に参加したか(ボランティア)」などの質問を設けています。
2022年は世界119カ国を対象に行われました。その結果、1位は5年連続でインドネシア、アメリカは3位、中国は49位で、日本はなんとなんとの119カ国中118位です。カンボジアと最下位を争いました。21年は114カ国中114位でしたから、 一歩前進? んなわけありません。
なぜボランティアや寄付ができないのか。
それは、ボランティアしても金にならないし、
寄付をすれば金が減るからです。
コスパやタイパばかりが注目される今の日本社会では、
ボランティアや寄付なんてするだけ無駄。
有名人が寄付をすれば『偽善者』と言って叩かれる始末です。
日本人はとにかく他人の行動に敏感です。
貧乏人ほどSNSなどを気にして、自分の時間を他人のために使います。
それこそ”自己責任”で貧しくなっているのだと思いますが、
彼らは自分自身の行動に目をつぶることは得意です。
あくまで自分が貧しいのは、
評価してくれる人がいないだけ
政治が悪いだけ
日本人が優しい、親切、思いやりがあるなんて、ただの幻想です。
ここ最近、凶悪な犯罪が増えてきたように思うのも、
日本の貧しさがついに限界に達したからだと思います。
外国人労働者への当たりのキツさも
外国人と結婚した私ならよくわかります。
日本が高度外国人から選ばれない国になっているというのも事実で、
日常生活で英語も使えないような国に来るためにわざわざ日本語を学んで、
それでいて低賃金で働かされるなんて悪夢でしかないです。
特に今は円の価値が暴落しているので、
ドルベースでの給与は本当に激減しています。
今日本にいる高度外国人もそのうちどんどん日本から逃げていくでしょう。
今の日本はまさに”絶望”と表すのに適した国となっています。
そんな絶望の国でどうやって生きていくのか?というテーマでまとめられたのが
という書籍です。
いくら資産運用をしていたとしても、40歳というのはまだまだ人生の折り返し地点にも到達していません。
これから先の人生がどう転んでいくかわかりませんよね。
だからこそ、40代に読んでもらうのはもちろん、
40歳を迎える前の今だからこそ、目を通しておこうかなと私も思います。
いうまでもなく、年齢が若いほど人生の舵を切るのは容易です。
現在20代の方でも、将来このまま平社員になってしまうことを危惧していれば
例えば今からでも英語を学んで海外で高給取りになる選択肢を取ることもできます。
副業だって始めるのが早ければ早いほど、早く稼げるようになります。
将来に体力も気力も失ってからでは、どうすることもできません。
今この瞬間から、自分の力でお金を稼ぎ、
社会に貢献できる人材を目指して行動するのが良いのではないでしょうか。