幻冬舎オンラインに、悲痛な記事が掲載されていました。
日本のサラリーマン・平社員の平均月給28万1,600円は、手取りにすると約23万円となる計算だ。「老後は2000万円必要だ」「いや、余裕がある暮らしには3500万円はなければ」などと言われるなか、コツコツと貯蓄するにあたっても、月23万円という額はあまりにも少ない。
厚生労働省は「働き方改革実行計画」(平成29年3月28日 働き方改革実現会議決定) を踏まえ、副業・兼業の普及促進を図っている。令和2年9月には「副業・兼業の促進に関するガイドライン」が改定された。
ガイドラインには、副業・兼業の促進の方向性に関して、
“労働者が副業・兼業を行う理由は、収入を増やしたい、1つの仕事だけでは生活できない、自分が活躍できる場を広げる等さまざまであり、業種や職種によって仕事の内容、収入等も様々な実情があるが、自身の能力を一企業にとらわれずに幅広く発揮したい、スキルアップを図りたいなどの希望を持つ労働者がいることから、こうした労働者については、長時間労働、企業への労務提供上の支障や業務上の秘密の漏洩等を招かないよう留意しつつ、雇用されない働き方も含め、その希望に応じて幅広く副業・兼業を行える環境を整備することが重要である。”
民間企業でも”副業”を推奨する風潮になっている。私が勤める企業も、今年の4月から副業が解禁され、結果として当ブログの更新も再開に至りました。
ですが、たしかに時間に余裕があるかと言われればそうではありません。私は再開してから少し戸惑いましたが、元々3年以上ブログを更新し続けていたおかげで、今でも1つの記事の更新に20分〜30分程度しか時間がかからないので、なんとかできている状態です。
「収入を増やしたいけど副業をする時間がない」という声があるのもわかります。特に中小企業であれば、副業が解禁されていないところもあるでしょうし、そもそもサービス残業続きでとても副業にかける時間はありません。
私自身も新入社員として働いていた頃はそんな感じでした。ベンチャー企業でサービス残業が月に100時間オーバーなんて当たり前でした。
ですがその頃から投資を続けてこられたのは、ひとえに「実家暮らし」だったからだと思います。
毎月の給料のうち、家賃の占める割合はかなり大きく、また自分の努力ではすぐに変えられるものではありません。
実際、生活にはどのくらい余裕がないのであろうか。家賃は収入の25%〜30%くらいで設定することが貯蓄のポイントとしてよく言われる話ではあるが、手取りを約23万円とすると、5万7,500円〜6万9,000円……都内では1Kでも厳しいところがある。
元記事にもこのような記載があるが、手取りが23万円なら都内で一人暮らしすることはかなり厳しく、最近メディアによってミニマリストに流行っているように見せかけられている4畳一間の風呂なしボロアパートで生活するしかありません。
それでも家賃は毎月かかるわけですから、ここは大人しく、手取りが23万円程度なら実家暮らしをしておいた方が良いでしょう。
何も一生実家暮らしを勧めているわけではありません。スキルを磨いて転職して東京に出て来れば、サラリーマンでも地方の都市の1.5倍〜2倍以上は稼げる仕事が見つかります。そういう段階になってやっと一人暮らしも検討できるのです。
ですが、転職する時間も無いというのであれば、少ない手取りを手元に少しでも残すように、実家暮らしをしながら節約に励み、収入の半分以上を投資に回すことができるのではないでしょうか。
事実、私も実家暮らしの頃は収入の一部を実家に入れていましたが、半分以上は投資用の余剰資金とすることができていました。
そもそも残業が毎月100時間を超えるような働き方をしていれば、お金を使う時間すらほとんどありません。お金だけは貯まりますから、それを投資に回していくのがベストな使い道でしょう。
私は、手取りが10万円台だった頃から投資を始めて、今は5,000万円を超える資産を有するまでになりました。
それはひとえに、自分で考えて行動をし続けてきたからだと思います。
サービス残業続きで副業をする時間なんてないと嘆くのも分かりますが、そもそも雑誌のインタビューに答えている時間があるなら、副業をする時間だって取れるんじゃないですかね?
お金持ちになるには、時間を有効活用することは重要な要素です。ただでさえ少ない自由な時間を、あなたならどう過ごしますか?というのを考えさせられる記事だったと思います。