日銀が27日発表した2022年1~3月期の資金循環統計(速報)によると、家計が保有する金融資産の残高は3月末時点で2005兆円となり、前年3月末と比べて2.4%増えた。

家計資産は、前年同期と比べると2.4%の増加となりましたが、前回発表の21年12月末時点では2023兆円となっていたため、3ヶ月で18兆円も減少したことが分かりました。
内訳は、現金・預金が2.9%増の1088兆円だった。保険・年金などは0.8%増の540兆円、投資信託は10.4%増の91兆円だった。株式などは0.6%減の204兆円だった。
これだけ急激に円安が進んだのに、株式が大きく足を引っ張って家計資産は減少してしまいました…
もう株式投資なんて終わりだよ…
などとは決して言いませんが、今年に入ってからの下落率を見るに、まだしばらく株式のマイナス面が強調される時期が続きそうですね。
次の家計資産の発表では2000兆円を切ることも予想されます。
とは言え、株式市場はすでに悲観論をある程度織り込み、上昇とも下落とも言えないフェーズに入ってきました。
株式に投資するなら、まさにこんな風に市場参加者が冷たい目で見ているタイミングなのではないかと思います。
金利が上がって株式市場から資金が流出している時こそ、大きく買った人が次の勝者になるわけです。
アメリカ経済は、再びバブル崩壊が見え始めて不況に陥る可能性が高まっていますが、世界一の経済国家であり続ける以上は、やはりアメリカへの投資が素直に一番効率的に資産を増やすことができるのではないかと思います。
ただ、今のタイミングで円をドルに換えるのはちょっと気が引けるので、まだ私は特別に追加投資をしようとは思えませんが…
どちらにせよ、日本人がもう少し投資に目覚めて、1000兆円を超える現預金を投資に回すようになれば、経済はもっと回るようになるのではないでしょうか。