いつも通りブログのネタ探しをしていると、興味深い記事を見つけました。

この春から初任給を引き上げる企業が急増し、若手人材の獲得競争が加速しています。中には、給料を9万円ほどアップさせた企業もあるという。
東京から飛行機で1時間30分。さらに、空港から車で40分。山口県岩国市の山奥にある企業が、4月から初任給を大幅に引き上げました。
その企業に勤める新社会人の梅嵜中綱さん。当初、初任給はおよそ21万円と提示されていましたが、給与明細を見せてもらうと、なんと30万円超えです。
梅嵜さん:「(Q.給料振り込まれた日どうでしたか?)めっちゃテンション上がりました」
実に4割アップという、大きな決断をした企業。
それが、高級日本酒「獺祭(だっさい)」で有名な、あの「旭酒造」です。
獺祭といえば、最近の日本酒ブームの影響もあって、世界中で需要がある製品を作っている会社ですからね。儲かっているからこそ、従業員の給与を引き上げることができるというものでしょう。
さらに同社によると初任給を21万円から30万円に引き上げた途端、応募が3倍に増えたということだ。
やりがいとか、大企業のブランドとか、従業員が働き続ける理由は色々あるでしょうが・・・
結局は、金ですよ。
サラリーマンが仕事を選ぶ際には、お金こそが正義です。
給料さえ良ければ、どんな企業でも優秀な人材は応募してくるものです。
もちろん、獺祭を扱う旭酒造さんは、企業としての魅力も大いにあるでしょうが、結局は給料が良い方が人手不足と言われる現在でも人を雇うことのハードルは下がるんですよね。
日本では、デフレが何十年も続いてしまった影響で、企業が異常なまでにコストカットに敏感になっています。中でも削減しやすい人件費を削ってしまうのが、日本の悪い癖です。
以前、大阪のとある企業が実務経験のある公認会計士を年収〜500万円程度で雇おうとしている求人を見つけたことがありますが、そんな求人にまともな公認会計士が応募するはずがないですよね。
地方になれば給与水準はかなり低いですから、山口県で初任給30万円というのはかなり破格な条件だろうと思います。
こういう給料をガンガン従業員に還元する企業こそが、どんな時代も生き残っていく企業なのだろうと思います。都内の大企業も、うかうかしてられないと思いますよ。