日経新聞によると、米連邦準備理事会(FRB)は15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で通常の3倍となる0.75%の利上げを決めたとのことだ。上げ幅は1994年11月以来、27年7カ月ぶりの大きさとなる。

加えて、今年中に政策金利のさらなる上昇は避けられない見込みだ。
同時に発表したFOMCの参加者による22年末時点での政策金利の見通しは3.4%。残り4回の会合でさらに1.75%の引き上げが必要となる。23年末の見通しは3.8%で、これが今回の利上げの「到達点」となる想定だ。
政策金利が上昇するということは、短期的には株式が劣勢となることを意味します。
ノーリスクで3.4%の金利が確定しているのであれば、リスク資産である株式の旨味が減少するからです。
ノーリスクでの利回りが3.4%ということは、株式で言えばPERが30倍を超えるような高PER銘柄に投資する必要がなくなるということです。リスクを負ってまでより利回りが低い資産にお金を投じる人はいないでしょうからね。
ただし、今回の金利の上昇は、アメリカの急激なインフレによるものです。インフレが落ち着いたら、再び緩やかに下降していくことも想定されています。
なので、長期投資家の方々からすれば何も恐れることなく、持株をホールドし続けるのが正しい行動だろうと思います。
優良企業の株は長期的に見れば成長していくものですから、今現在のPERが30倍でも、5年後、10年後には、成長によって投資した時点から見たPERが下がる可能性も高いです。
そうなれば、多少の金利の上下には影響されない強固な投資先となるでしょうし、その間に受け取った配当金などでかなり『元が取れた』状態になっているかもしれません。
金利がどう動こうが、信じた銘柄はバイアンドホールドが正しい投資なのではないでしょうか。