通販大手「ZOZO」創業者で実業家の前澤友作さんが先月30日、ツイッターを更新。「みんなで会社作りませんか?」とフォロワーに呼びかけた。

前澤さんは「フォロワーの皆さん!みんなで会社作りませんか?」と提案。「社員になってもらう訳ではなく、少額の出資(1万円とか)と、スマホでできる簡単なお手伝いをお願いするかもしれません」と詳細をつづった。さらに「みんなでアイデアを出し合ってビジネスを大きくし、利益が出たら山分けです」と解説し、「夢あるでしょ!?興味ある人はいいねかRTで!」と拡散を促した。
前澤さんらしい、斬新なアイデアだが、万人に受け入れられるものではなさそうだ。
これにフォロワーが「ちゃんとお給料くれるか心配です」「結局、高額出資されている方がそれなりの利益を得るだけでは?」と疑問の声を上げると、前澤さんは「『Web3 DAO』でググってみてください」と返答。「DAO(分散型自律組織)」は地理的な距離がありつつも、同じ志を持つ人が集まって活動する方法で、前澤さんも「なので正確に言うと、みんなで会社作りませんか?ではなく、みんなでDAO作りませんか?です」解説した。
また、超絶お金持ちの前澤さんは、ネット上ではフリー素材のサンドバッグと化しているので、ちょっとした発言に揚げ足を取られて謝罪させられる場面もあったそうだ。
また「1万円」に「私には少額ではありませぇ~ん」「もう少し少額ならできるかもだけど」などの指摘が入ると、「決して少額ではないですね。。。失礼しました」と陳謝していた。
投資としては、1万円というのは決して高額ではないと思うのだが、その点Twitter民にとってはどう感じるのだろうか。
前澤さんが言っているのはあくまで”投資”としての1万円。Twitter民にとっては毎日ギリギリの生活費の1万円という感覚なのでしょう。視点が変わると同じ金額でも少額とも取れるし高額とも取れてしまうのである。
最近は100円から投資をすることができるというサービスも増えてきてますが、やっぱり投資をするなら毎月数百円程度の子供のお小遣い程度ではあまり意味がないように思えます。
毎月100円の積立投資を例え60年間継続し、平均7%のリターンを得ることができたとしても、111万円にしかなりません。

こう言ってしまうとおしまいですが、毎月コツコツ積立投資を実行するにしても、やっぱり最低限1万円くらいは用意できるだけの余裕は欲しいところですよね。
また、元記事でも指摘されている「高額出資されている方がそれなりの利益を得るだけでは?」というのも当然で、1万円しか投資していない人と、1億円投資した人が同じ配当なんて天地がひっくり返ってもありえません。
もし仮に投資額に限らず同じだけの配当しか貰えないなら、そんな投資先に積極的に投資しようとする物好きなお金持ちは寄ってこないはずですからね。
誰もが”意味のある”投資をすることができるように、やっぱり必要なのは日本人の収入レンジの底上げだと思います。
投資しやすい世の中を作ってくれるのは結構ですが、大前提となる市場参加者が増えない限り、日本の株式市場も盛り上がりに欠けるのは致し方のないことだと言えるのではないでしょうか。