昨日はブログ更新をストップしてしまい申し訳ございませんでした。先週末は関東圏の地方都市に住む友人夫婦のところへお邪魔していました。
友人夫婦も、日本人男性と外国人女性のカップルということで、私たちがこれから結婚して生活していく中で、先輩として色々と学ぶことができる素敵なカップルです。
彼らはすでに関東圏の地方都市で5年以上生活しており、他の日本人と変わりない生活をしているのですが、彼らと共に過ごしていると、やっぱり地方都市では腹立たしいことに巻き込まれるケースもたまにあります。
この週末は友人宅の近くにある、とある温泉施設に行ってたのですが、そこで少し腹の立つ経験をしました。
私と友人が温泉から出てきた時には、まだ彼女たちが出てきておらず、近くの休憩所で友人と2人水分補給をしながら雑談していました。
そこに3人組の中年の男女が大声で話しながら入ってきました。話し方やイントネーション、話の内容から察するに地元の人たちなのだと思います。
話を聞きたくもないですが声が大きいのでイヤでも耳に入ってくるし、うるさいから休憩所から退散しようかと思ったその時、その3人組の中の女性が、「そういえばさっき外人がいてさ~」という話を始めました。
私と友人は「ん?」と思って立ち止まり、少しだけ耳を傾けてみました。
すると、その女性は「ずっと喋ってるけど英語だから何言ってるかわからない」だの、「身体つきがすげえ」だの、品のない大声で品のないことをベラベラと、珍しい生き物でも見たかのように男性陣に話をしていました。
しかも、彼女たちが帰ってきて同じ休憩室に入ってもなお、日本語が理解できないとでも思ったのか、大声で下品なことを話し続けているのを聞いて、私自身、久々にカチンときました。もう少しで吉本新喜劇並の汚い関西弁でまくし立てるところでした。
彼女たちは日本で生活しており、日本語も理解しています。その田舎者のおばさんよりよっぽど上品な日本語を使える素敵な外国人女性です。見た目が違うからと言って日本語が分からないと思い、日本語で陰口をたたく様子は、見るからに間抜けなバカという感じで、哀れみさえ感じました。
彼女と一緒にデートに出かけたりすると、やはり外国人女性と日本人男性という組み合わせが珍しいのか、街中でも普通にジロジロ見られることは多いです。彼女はそれに慣れたと言いますが、東京で暮らしているよりも地方に旅行に行ったときの方が視線を感じたり、こういう風に陰で何か言われるケースは多いです。
地方と言っても、愛知や群馬のように、外国人労働者が多い地域だとそれほど珍しいと思われないのですが、閉塞的な田舎に行けば行くほど、こういう形でイラっとくることは多いです。
日本は確かに長い歴史の中で、ほぼ単一民族で形成された珍しい国です。昔ほどではないですが外国人への抵抗感を示す人は一定数いるでしょう。
とはいえ、外国人を自分たちとは違うからと言って好奇の目で見たり、差別的で下品な発言をするのは少なくとも私には理解できません。
日本人の日本人による日本人のための日本をキープできるならそれで結構ですが、このままでは、はっきり言って我々が生きている間に、「日本人だけの国」は限界を迎えます。というかすでに限界を迎えつつあると言っても過言ではないでしょう。
最近は、賢明な個人投資家の皆様は、「日本ではなく世界に投資する」ことがスタンダードになってきております。とはいえ、やはりそれも日本全体における投資家という稀有な一部の人たちの中の、さらにほんの一握りの方たちに絞られます。日本人の人口のおよそ1~2%くらいなのではないでしょうか。
しかし、若者や教育をきちんと受けた人たちの中でそういう意識の変化が起きていると感じます。ですので日本人が外国への投資を当然と考えるようになったように、日本に外国人がいることも別におかしなことではないと気付いてほしいです。
江戸時代じゃあるまいし、外国人を排除しようとし続けている限り、日本は本当に終わりつつある国なのだということを理解してほしいです。たとえ田舎で地元の知り合いとしか交流がない狭い視野しかない人間でも、海外とのつながりが全くないとは言えないのですから。