自宅のトイレが詰まってしまい、慌てて修理業者を検索する人に「ちょっと待って!」ー。
東京都下水道局が大学生向けにこんな注意喚起のイラストを制作し、話題となっている。2022年1月18日にツイッター上に投稿されると、絵柄のインパクトもあってすぐに拡散し、リツイート(転載)回数は1週間で4万5000回超に。
しかし、なぜ若者がターゲットなのか。背景を取材してみると、高齢者よりも若者の方がトイレの修理費トラブルに巻き込まれている意外な実態と、悪質業者の間で広まる高額請求の手口が浮かび上がってきた。

千葉県内で1人暮らしをしていたある20代の女性は、休日の夜に賃貸アパートのトイレが詰まったことがきっかけで、高額請求トラブルに遭った。管理会社と連絡が取れず、困った女性はスマートフォンで修理業者を検索。上位に表示された「水回り修理500円~」と書かれたサイトを通じて修理を依頼した。アパートを訪れた業者は「圧力ポンプを使って詰まりを解消する」と言い、8000円の代金を提示してきたという。
ところが、詰まりは解消しなかった。「便器を外しましょう」「衛生費が掛かります」「配管の洗浄が必要です」。業者は作業が進むたびに、さまざまな名目で1万円、2万円と代金を上乗せ。最後は「バキュームカーを呼ばなくてはならない。本当は100万円かかるが、自分はたまたま修理できる道具を持っているので、いま作業してしまった方がいい」と迫り、作業が終了すると総額20万円を請求してきた。「高額すぎる」と苦情を言っても、業者は「1万円なら値引きする」と答えるだけ。結局、女性は預金を下ろして19万円を支払った。
皆様も日常生活を送っていて、水回りなどの生活トラブルに襲われてしまったことはありませんか。私も一人暮らしをしていた時に何度か水回りやネット回線のトラブルに巻き込まれたことがありました。ただ、そういった場合は管理会社に問い合わせれば、即日対応して下さるので、高い管理費を払っている価値があったなと感じたものです。
しかし、社会に出たばかりの若者を中心に、こういった生活トラブルを解消するために呼んだ業者の間に金銭トラブルが発生しているケースが多くみられるという。
確かによく見かける広告ですが、最低ラインが500円~と設定しているのに、実際に訪れてみて20万円近い請求をされたのではたまったものではありません。
もちろん、本当にトラブル解消のために根本から工事をする必要があるというケースもありますが、普通の使い方をしていれば、よほど古い物件でリフォームをしていない場合を除けば、便器の取り外しなどを要するほどのトラブルに発展することはまず起こりません。
しかし、自分で修理をするという習慣がない若者にとっては、トラブル解消の術を知らないことで業者からだまし取れるタイプの人間だと判断されて、無理難題を押し付けられるのです。
トイレの詰まりを解消するために、私が小さいころは小学校とかにはラバーカップと呼ばれる吸盤みたいなモノが設置されていて、それで吸いとることで多少の詰まりは解消していたのですが・・・最近は学校でトイレ掃除とかはやらなくなったんですかね? まあ、経験があったとしても、今の時代ラバーカップを自宅に置いているという人は少数派ですから、やはり業者を呼ぶことになってしまうのかもしれませんが・・・
でも、不安をあおるだけあおって、どんどん工事を進めていく業者はハッキリ言って悪徳である可能性が高いです。工具を使って便器を取り外したりされる前にキッパリと拒否してしまった方が良いでしょう。
こういう悪徳業者は本当に許せませんが、自分でそこまで必要か?と疑問を感じれる程度の知識や経験があれば、何十万円もの請求をされるトラブルに巻き込まれることはまずありません。
お金のことになると思考停止してしまう人はどの世代にも一定数いらっしゃいます。自分が生きていくうえでこの上なく大切なことですから、見知らぬ誰かに騙されないよう、普段から意識して勉強しておくことが必要です。
また、お金のことだけでなく、日常生活のために昔から伝えられてきた知識も役に立つことがありますので、自分で何とかできそうなものはなんとかするという当たり前の精神を忘れず、どうか悪徳業者に騙されないように平和な日々をお送りいただきたいものです。