3日の米株式市場では、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)が急落。一時27%安となる場面もありました。

このチャートを見ていただければ、いかに急落したかがよくわかるでしょう。

メタが2日に発表した2021年10-12月(第4四半期)決算ではユーザー数の伸びが足踏み状態となった。また今年1-3月(第1四半期)の見通しは市場予想を下回ったということで、失望売りが失望売りを呼んだ結果となりました。
アルファベット「メタ・プラットフォームズがやられたようだな…」
アマゾン・ドット・コム「ククク…奴は四天王の中でも最弱…」
アップル「決算ごときに負けるとはGAFAの面汚しよ…」
GAFAの中では最弱とはいえ、時価総額が1兆ドルに迫っていた同社の株価が一気に26%の大暴落というのはかなりのインパクトです。時価総額にして2,300億ドル(約26兆4,200億円)余りが一瞬にして吹き飛んだということで、この規模の企業としてはウォール街やシリコンバレーで経験したことのない歴史的な下げとなりました。

今のところは、広告収入が主な収入源となっている、メタ・プラットフォームズですが、社名を変更したことからもわかるように、先行き不透明なメタバースへの移行を開始していることも、投資家たちの見通しの悪さに拍車をかける結果となったようです。
これまで成長性の高さだけで割高感を認められていたGAFAの面々としては、やはり今回の決算はいただけませんね。逆に昨日は大きく下落したものの、決算内容が予想よりは良好だったアマゾン・ドット・コムは、時間外取引で14%を超える上昇をしております。

先んじて決算発表を乗り越えたアップルやアルファベットも、期待感が持てる内容だったために、やっぱり決算こそが正義なんだなということが良くわかる結果になりました。
とはいえ、金利が緩やかに上昇していくであろう今後数年は、高PERが許される環境ではなくなっていくのも事実でしょう。金利が1%上昇すると、株式のリターンに与える影響はかなりデカいですからね…
現時点での”割安感”だけで見ると、皮肉にもメタ・プラットフォームズが一番お買い得とも捉えられます。メタバースへの先行投資が実ることを長い目で見守ることができる投資家にとっては、絶好の買い場が訪れたのではないでしょうか。