日本マクドナルドは、1月9日より1カ月程度を目途に、サイドメニュー「マックフライポテト」のMおよびLサイズの販売を一時休止し、セットメニューを含め「マックフライポテト」Sサイズのみの販売とすると発表した。

販売休止の理由は、北米から輸入しているポテトについて、船便の経由地であるカナダ・バンクーバー港近郊での大規模な水害、およびコロナ禍での世界的な物流網への混乱の影響による輸入遅延が発生しているためとしている。これを受けて、日本マクドナルドは12月24日より12月30日まで「マックフライポテト」をSサイズのみの販売とし、12月31日より全サイズでの販売を再開していた。
しかし、その後も輸入遅延が続いていることに加え、バンクーバーにおける貨物の滞留や雪の影響による混乱、航路上での悪天候など不測の事態が重なり、1月上旬より中旬にかけて予定していた船便の到着にさらなる遅れが生じている状況に。さらなる輸入遅延が続く中、当面の在庫を十分確保するため、再度MおよびLサイズを一時販売休止し、Sサイズのみの販売とする判断に至ったという。
昨年末、私がアメリカに行っている間に、日本のマクドナルドでポテトの販売が制限されるという事態が発生しました。
ちょうど、アメリカのマクドナルドのデカさを楽しんでいた時にそのニュースを見て大変驚いたことを覚えています。
マクドナルドでこのようなサプライチェーン問題が発生するというのはかなりの異常事態です。当然米国内ではポテトの販売に制限がかけられることはありませんでしたし、いつも通り、Mサイズでも日本のLサイズよりデカいくらいのポテトが提供されました。
ただその後、大晦日になって近所のスーパーに買い出しに行った時、じゃがいもが売り切れになっているのを見て、米国内でもやはりポテトの供給が追いついていないのかな?という印象を受けました。
新型コロナの影響で、米国内の運送業者は壊滅的なダメージを被っているように感じました。米国に滞在していた時にAmazonで注文した商品が予定よりも数日遅れることもあり、ついには帰国前に予定していた商品が届かないまま帰ってきてしまうことにもなりました。
まあ、米国は国土も広いですし、注文したのがクリスマスや年末と忙しい時期でしたし、国民性も日本人ほど時間に厳しい感じではないので、遅れるのは仕方ありませんが、それにしてもやはり予定よりも4〜5日の遅延が発生するというのは心配だなと思いました。これから数年間の間は米国の経済も停滞するのかもしれないと感じたのは、やはり慢性的な人手不足感を身をもって体験したからです。
それはさておき、米国ですらそのような状況ですから、日本のマックに割り当てられるポテトの在庫なんてたかが知れているとしても仕方のないことでしょう。
日本の購買力は世界的に見ても低くなり続けていますので、仮に仕入れをするにしても他国よりも優先度が低くなることでしょう。
そしてこれからも、日本が経済成長しない限りは購買力が低下していき、食糧自給率の低い我が国では食べ物の価格が高騰していくことになるかもしれません。
日本が安くて質の良いものが食べられる国というのも、今だけかもしれません。今のうちに安くて美味しいものを食べながら資産形成をして、将来インフレが進んだとしても生活に困ることがないように、今から行動をしておいた方がいいかもしれませんね。