デジタル庁による「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」の配信が今月20日、開始されました。
しかし、その内容が安定のクソっぷりであると話題を呼んでいます。ネットニュースになっているもので言えば、利用にはマイナンバーカードやパスポートが必要だが、「旧姓併記」をしているものに対応していないことが分かったということだ。

これに対しては大きな批判が起こり、速やかに実装するという旨の声明を出すほどの騒ぎになったようです。
さらに言えば、日本に住んでいる外国人への配慮もなく、アプリの中は日本語対応のみですし、在留カードなどでの発行は不可能で、必ずマイナンバーカードが必要になってくるという仕様だ。
接種証明書を国内向け、海外向けと発行するのであれば、海外への渡航時に利用されることも考慮して、せめて英語対応ぐらいはしておかなければならないはずだが・・・そこまで頭が回る官僚や政治家が最低でもデジタル庁には存在していないということになるのだろう。
国がそもそも、こういうアプリの利便性や利用者のことを考えることができていないから、日本のデジタル分野での発展が遅れているのだと思います。
国のトップや経済界の大物と呼ばれる老害たちが、デジタル分野の成長を疎かにしたから、今の日本の体たらくにつながっているのだと言えるでしょう。
そもそも、国が関与しているアプリの利便性の悪さは今に始まったことではありません。マイナンバーを活用するためだけにも、ゴミアプリをインストールする必要がありますし、とにかく使いづらいしユーザーのことを全然考えていないと思います。
国のトップに立っている面々のそういった問題意識の低さ、ドメスティックで固定観念に囚われている考え方が国全体に広まっており、国民性になっているのだと私は痛いほど感じています。
日本人で、かつ結婚しても苗字を変えなかった(ほとんどが男性だろう)上に、海外にまともに行ったこともない、もしくは外国人の知り合い・友人がいないようなペーパーテストだけできた官僚たちが要件定義をしたようなアプリを、恥も外聞もなくリリースできる時点で、この国の政治家が国際的に存在感を示すことができるかどうか、お察しと言えるのである。
頼むから、もう少しまともな仕事をしてくれと、一人の日本人として切に願うばかりである。投資先として適格かどうかなどというのはその後の問題だと言えるでしょう。