東洋経済オンラインにて、興味深い記事を見つけました。

2022年度から高校の授業で金融教育が行われることになりましたが、教育現場でも家庭でも何を教えたらいいのか不安になっているのでは?ということで、すでに実践的な投資教育を進めているN/S高投資部の学びをまとめた書籍を紹介しています。
金融広報中央委員会が、2015年にまとめた「子どものくらしとお金に関する調査」によると、高校生のお金に対するイメージは以下の通りだということだ。
「お金はコツコツ働いて貯めるものである」 73.4%
「お金よりも大事なものがある」 70.9%
「お金持ちはかっこいい」 17.9%
高校生の多くは、お金は一所懸命に働いて貯めるものであり、世の中にはお金よりも大事なものがあると考えているわけです。でも、「お金持ちはかっこいい」と思っている高校生が17.9%しかいません。お金を貯めるヤツはカッコ悪い。一所懸命にお金を稼ごうとしているヤツはカッコ悪い。圧倒的にそう思われているのです。
ここ数年で若年層の投資に対する意識の変化がみられてきたので、もしかしたら今同じ調査をすると、もう少しお金持ちのイメージが良くなっているかもしれませんが、高校生のイメージが本来のお金持ちの実態とずれているというのが分かります。
しかし、お金持ちに対する高校生のイメージが悪いのは、そもそも親の教育の影響が大きいと言えるでしょう。中学生までの間は親の影響が大きいと言えるのではないでしょうか。
そんな親世代が、将来子供をお金持ちになるために言ってはいけない”NGワード”があるということ。そのNGワードというのが以下の3つ
「お金の話ばかりするな!」…NGワード①
「世の中にはお金よりも大事なものがたくさんある」…NGワード②
「株式投資など博打だ。お金は汗水垂らして働くことで得るものだ」…NGワード③
我々の世代でも、親から「お金の話ばかりするな!」「世の中にはお金よりも大事なものがたくさんある」と言われたことがある人も少なくないのではないかと思います。でも、社会に出て自立した人生を送るためには、お金が必要です。お金は私たちの生活に欠くことのできない大事な道具です。
お金があるから日々生活をしていくことができますし、教育を受けるためにもお金は必要不可欠です。
しかし、親世代は終身雇用が当たり前の世代で、いわば「サラリーマンとして生きる」ことが普通の世代と言えるのです。
このようにサラリーマンとして生きるのが当たり前という生き方は、実はめちゃくちゃ新しい考え方で、ちょっと前までは人類は農家だったり自営業を営んだりするのが当たり前という時代だったわけです。
もちろん、サラリーマンが増えた時代は生活が豊かになっていったわけですが、サラリーマンになったことでお金に対する責任感が薄れていったのも事実です。サラリーマンは『毎月の安定収入』が保証されているため、自営業のように必死になってお金を求める必要がなくなったのです。
そうしてサラリーマンとして成功した人であればあるほど、「株式投資など博打だ。お金は汗水垂らして働くことで得るものだ」と言うようになります。
しかし、そうしてサラリーマンとして勤めてきた企業のオーナーや株主は、いちサラリーマンよりも確実に大きな資産を築き、サラリーマンが汗水たらして働いた労働力で加速度的にお金を稼いでいるのです。
確かに、「投資は怖い」という気持ちはわかります。多くの人が、金利が低くても現預金を増やしているのは、自分自身の老後が心配だからです。でも、そうやって委縮していると、ますます状況は悪化していきます。現預金をいくら貯め込んでも、何の付加価値も生み出しません。
お金はあくまでも道具なのです。道具は使って初めて意味を持ちます。お金も同じです。使って初めて新しい付加価値を生み出します。
会社も個人もどんどん投資を進めていけば、世の中にどんどんお金が回り始めるようになり、経済は良い方向に進みます。そうなれば、会社は今以上に利益を生み出せるようになりますし、個人も資産を増やすことができるのです。
お金は、寂しがり屋です。ひとりぼっちが嫌いなのです。だから、世の中を循環させることで、ドドっとお金が集まってくるのです。
現代では特に、お金持ちになるためには、労働者として働くだけでは不十分な時代だと言えるでしょう。『読んだら一生お金に困らないN/S高投資部の教科書』を読んで、これからの時代を生き抜くための勉強をすることをおススメします。