オーストラリアで200年以上の歴史を持つ、高配当株投資家に大人気だったウェストパック銀行(WBK)のADRが廃止されるとして、Twitter上で話題になっている。
ADRとはAmerican Depositary Receiptの略で、日本語では米国預託証書となります。ADRは米国外の外国企業、あるいは米国企業の外国法人子会社などが発行する有価証券に対する所有権を示す、米ドル建て預かり証書で、ニューヨーク証券取引所に上場されているものもあり、通常の米国株式と同じように売買ができることが魅力の一つです。
オーストラリアだけでなく、イギリスや中国、インドや日本の企業もADRとしてニューヨーク証券取引所に上場している企業もあります。
その中でもウェストパック銀行は配当利回りが高く、今でも6%程度の配当利回りがあります。NISAでの買い付けにもピッタリということで、新人米国株投資家にも人気があった銘柄なのですが・・・2022年1月をもって、ニューヨーク証券取引所から撤退することが決まりました。
株価が10ドルを切ることもあり、配当利回りがさらに高まるタイミングもあったのですが、上場廃止されるということで、強制決済されてしまう投資家もかなりいるみたいです。

もちろん、途中で大暴落した時に恐れて手放してしまった人も少なくないだろうと思いますので、意外と今回の上場廃止の被害者は多くないのかもしれませんが、長期投資を前提としているのであれば、こういうリスクも含んでいるのだなということを改めて考えさせられる事例でした。
やっぱり、素直に米国の優良企業に投資し続けるのがベストなのかもしれません。個別株が怖いなら、素直にS&P500や全米に投資できるVTIを買い続けることを私はおススメしたいと思います。