2ちゃんねるの開設者で実業家の「ひろゆき」こと西村博之さんは25日、ツイッターを更新。24日に発売が開始された1等・前後賞合わせて10億円、恒例の年末ジャンボ宝くじに夢を託す庶民に、現実を突きつけるツイートを発信しました。
毎年恒例ではありますが、今年もまた年末ジャンボが販売される季節になってしまいました。コロナの影響もまだ少し残っている現状でも長蛇の列を作って宝くじを買ってしまう日本人に対して、
「確率と投資金額からのリターンの計算が出来ない頭の悪い人が罰金を払う季節がやって参りました。売り上げの約40%が公共事業などで使われるので、お近くの情弱に『宝くじって夢があるよね~』とか言って散財させると吉です」
と正論をぶちまけてしまったひろゆきさん。これに対して「庶民が億万長者になるには宝くじしかないってこと」とリツイートしたフォロワーもいたようだが、「おいらの家庭も庶民ですし、グリーの田中さんも庶民だし、堀江貴文ことホリエモンさんも庶民だし、YouTuberヒカルさんも庶民出身。庶民から億万長者になった人は、IT起業家やYouTuberに大勢居ます。宝くじを買うと金持ちになれると考える頭の悪さのせいで貧乏のままなんだと思いますよ」とリプライをして突き放す展開となりました。
確かに、庶民が億万長者になるのに、宝くじである必要は全くありません。今回話題に上がっている東京の西銀座チャンスセンターでは、過去に何度も高額当選が出たということで人気の宝くじ売り場なのですが、そもそもどうして西銀座チャンスセンターでは高額当選が頻繁に出るのでしょう。
それは至極単純で、西銀座チャンスセンターは宝くじの販売枚数が圧倒的に多いからです。
今のように話題になっていれば当然かもしれませんが、そもそも高額当選が頻繁に出るようになり始めた頃から、この宝くじ売り場では、大量に宝くじが販売されていただろうと推測されます。
昔は今と違って宝くじで一攫千金を狙う人が多かったです。その上、銀座は元々多くの人が行き交う場所ですから、ど田舎のへんぴな場所にある宝くじ売り場と比較すれば販売枚数は天地ほどの差があることでしょう。
その証拠に、宝くじの高額当選が頻繁に出ている売り場のベスト3は、以下の通りだと言われています。
- 東京都・西銀座チャンスセンター
- 大阪府大阪市・大阪駅前第4ビル特設売場
- 愛知県名古屋市・名駅前チャンスセンター
見ていただければ分かるように、ベスト3が東京・大阪・愛知という人口が多い都府県に集約しており、かつその中でも人通りが多い場所にある宝くじ売り場で高額当選が続出しているのです。
販売枚数という母数が大きければ大きいほど、当選枚数が多くなるのも必然です。結果的に話題が話題を呼び、長蛇の列ができるほどの人気の売り場ともなれば、ますます宝くじの販売枚数が増加し、高額当選が出やすい売り場となるわけです。
こういう仕組みを知ってか知らずか、どうせ買うなら当たりやすい宝くじ売り場でという非科学的なオカルト現象を信じて、宝くじを買うためだけにわざわざ銀座まで足を運ぶ人が出てくるわけです。
西銀座チャンスセンターは日本で一番高額当選が続いてる売り場ですが、反面、日本で一番ハズレくじを販売している売り場でもあります。全国からわざわざ西銀座チャンスセンターに宝くじを買いに来る人がいますが、その交通費分を地元の宝くじ売り場で宝くじを買う購入費用に充てたほうが当選確率はグッと上がることでしょう。まあ、どちらにしても無駄金を払っているに過ぎませんが。
また、先着順で当選が決まるわけではありませんから、わざわざ長蛇の列に並んで宝くじを買うというのは、街中で自分のバカ加減をアピールしているようなものです。「私はお金の情報に疎いです」と主張しているようなものですから、将来何かしらの特殊詐欺に引っかからないように充分気をつけてお過ごしください。
まあ、「当選発表までの時間のワクワクを買っている」と言われれば、私も何も言うことはありません。銀座観光に来たついでに、少しでも長い間、ワクワクを楽しむために、年末ジャンボを買うのも、旅の醍醐味かもしれませんね。
少なくとも宝くじの売上の一部は公共事業に使われていますから、日本のインフラを維持していくためにも、遊び半分の気持ちでお買い上げいただくことをオススメしたいと思います。