かつてスワップ目当てのFX民に大人気の通貨だったトルコリラが衝撃的なまでの安さになっています。
1トルコリラが10円を下回るばかりか、8円台にまで下がるタイミングがあるほどの大混乱でした。

トルコリラが最安値を更新した背景には、いつも通りトルコのエルドアン大統領の暴走が関係しているようだ。
ロイター通信によれば、エルドアン大統領が最近の大幅な利下げを擁護し、「経済独立戦争」で成功する決意を示したとのことだ。
エルドアン氏が大統領になって以降、トルコという国が大混乱に陥っているのは周知の事実だ。貨幣価値が大暴落しているのも大きな問題で、2007年ごろには1トルコリラが100円前後あったのですが、その価値が今や10分の1にまで下落しているのである。
トルコリラは元々、高い利息が魅力的な通貨であり、日本人のFXユーザーの中にもトルコリラをロング保有してスワップポイントで稼ぐという手法がベストだと主張している人が多かったです。
ですが、今となってはその高利回りが単に通貨のリスクの高さを表していたのだということが顕現してしまいました。
しかし、今でもかなりのFXユーザーが損切りすることが出来ずに買いポジションを保有してしまっているようですね。
長期的に保有していれば、かなりの利息を得ることが出来たかもしれませんが、結果的に大損失を被ったというケースも多いでしょう。
そもそも通貨にはそのものに価値があるわけではないので、FXは投資というよりはゼロサムゲームと呼ばれる投機、ギャンブルに近い性質のものです。
ギャンブルに近いFXは、継続的に勝ち続けるということはかなり難しいことですし、その国の政治状況によって大幅な値動きがあるので、夜中も安心して寝ることが出来なくなってしまうこともしばしばあります。
皆様もトルコリラや南アフリカランドといった、高利回りだけで人気があった通貨のリスクをしっかりと学んで同じような過ちをおかさないように注意しましょう。