文部科学省は、2022年度から高校家庭科の授業で、投資教育などのいわゆる”マネー教育”を行うことを明らかにしております。株や債券、投資信託の取引など、資産運用の教育が授業で行われるということだ。
しかし、ネット上では「親から学校にクレーム殺到しそう 子供が投資なんてギャンブルに興味を持ってしまった!って」などと、批判的な声も上がっている。

金融広報中央委員会が出した「金融リテラシー調査(2019年)」によると、諸外国と比べて、お金に関する知識が乏しいといったデータも出ている日本。

投資とギャンブルを同じようにとらえている大人が一定数いるということが、そもそも金融教育の乏しさを物語っています。
実際にそういう指摘をする人もネット上では出てきそうな気がするのが日本の現状です。特に、現在の高校生の親世代は、バブル期~バブル崩壊の記憶があるので、投資に対してマイナスイメージを持っている人が少なくはないだろうと推測されます。
高校生に教えるのは、当然ギャンブルではなく、投資や、お金の管理やライフプランニングに関してだということです。本格的に社会に出る前にお金について学ぶことができるのは本当に素晴らしいことだと思います。
もちろん、投資とギャンブルが違うものであるということも教えてくれることを期待しています。
少し心配しているのは、高校生の教師が、学生に正しいライフプランニングや金融知識を教えることができるのか?という点です。お金の教育をまともに受けていなかった上に、ずっと学校で過ごしてきた教師が、まともな金融知識があるとは思えません。
もちろん、教材が用意されているので、そのまま教えればいいんだと思いますが、先生によっては投資に批判的な人ももちろんいるでしょうから、当たりはずれがあるのではと懸念を持ってしまいますね。
そもそも「投資がギャンブルだ!」と思っている人たちは、恐らく投資をしたことがない層だと思います。彼ら自身にお金の教育が根付いていないので、当然ながら彼らの子供は家庭内でお金の教育を受けることはできません。
ですから、学校教育で教えることがなければ、投資や金融商品に関する知識なんて、一生触れることさえないでしょう。
これからは日本でも一般的な教育プログラムの中に、お金やライフプランニングに関する教養をもっと盛り込んでいただきたいものですね。我々の子供世代には、きちんと投資に対しての知識を伝えていきたいと私は思います。