フォーブスの報道によると、ネットフリックスの人気ドラマ「イカゲーム(Squid Game)」にインスパイアされて作られた暗号通貨の価格が今月1日に暴落したということだ。

先月28日に、時価総額が2400%の大暴騰をしたことが大きな話題を呼びました。

「イカゲームコイン」はドラマ「イカゲーム」をヒントに開発された「イカゲームプロジェクト」のための独占ゲームコインで、11月に開催予定のイカゲームのビデオゲームのトーナメント内で、この通貨を使えるようにするとのことでした。
しかし運営者は、突然プロジェクトを停止し、Tornado Cashと呼ばれるプロトコルで取引の詳細を隠した上で、約250万ドル相当のバイナンスコインを現金化したことがウォレットの動きから判明し、暴落が発生した。
しかも運営元のウェブサイトとソーシャルメディアのアカウントは停止されているということで、完全に持ち逃げされた大規模な詐欺だったと見られています。
この騒動を見て、イカゲーム同様『勝者(詐欺師)総取り』の様相に「見事な原作再現www」「殺されなかっただけマシじゃん」などとネット上では話題を呼んでいます。
しかしよく調べてみれば、イカゲームコインの運営元はほとんど情報もなく創設者のSNSアカウントさえもない状態でした。そんな運営元すら分からない仮想通貨に資金を投じた投資家たちがバカだったと言わざるを得ません。
仮想通貨の世界では、すでにビットコインだけが公式に認められていますが、それ以外の仮想通貨は玉石混交、ほとんどが石という状況です。CNBCもイカゲームコインが上昇した際に投資を注意していましたし、完全な自己責任の世界だと言えるでしょう。
休みなく乱高下を繰り返す仮想通貨に投資するのは、スリルを味わいたい投機家が刺激を求めるには良いかもしれませんが、イカゲームコインに関してはたった3日で大暴騰からの大暴落という記録を残してしまいました。
皆様もこういった詐欺案件に気をつけて、せめて投資するなら最低限、何に投資しているのかを理解できるものにしておきましょう。