昨日のNYダウは、一時的に弱気なところを見せながらも、久しぶりに気持ちよく上昇して取引を終えました。

一時的に600ドルを超える上昇もありましたが、アメリカの製薬大手メルクが開発中の新型コロナウイルスの増殖を抑える薬について、最終段階の臨床試験で入院や死亡のリスクをおよそ50%低下させる効果がみられたと発表したことへの期待感などから幅広い銘柄に買い注文が広がった形となります。

インフレへの懸念を受けた長期金利の上昇傾向にいったん歯止めがかかっていることも安心材料となったようですが、10月に入って早々、悪い流れが変わりそうな雰囲気を感じております。
当のメルクも前日比で8.37%と、珍しく大きな上昇を見せております。今年の年初以来、久々の80ドルを突破して取引を終えました。

メルクの回復は非常にありがたいのですが、惜しむらくは私がすでにメルク株を全て売ってしまったことですね。
メルクのスピンオフが発表される前から、同社の株を保有し続けるか、売却するかを悩んでいたのですが、スピンオフが実行される直前に思い切って全株を売り払うことにしました。
長年保有し続けてきたおかげで、値上がりと配当の両取りでかなりのリターンを稼ぐことはできたのですが、昨日の値上がりの恩恵を受けることはできませんでした。
スピンオフしたからといって売り払わずに、持ち続けていた方がリターンが大きくなるという歴史的な事実があるのですが、売ってしまったというのは誤った判断だったようですね。まあ、結果論に過ぎませんが・・・
メルクの株主ではなくなってしまいましたが、私は一人の人間として、コロナ新薬の開発を心から応援しています。そして同時に、やはり米国の優良企業の株は、小難しいことを考えずに保有し続けることが正義なのだということを思い知らされたのでした。
一度将来性を確証したのであれば、株価が下がっていようが年単位で持ち続けるというつもりで株取引をした方が将来的な期待リターンは上がるのだろうと私は思いました。