日経新聞によると、つみたてNISAの保有者全員の平均購入単価を基に、それぞれの投資家が購入した時点以降の累積の含み益の平均を「保有者平均リターン」として推計すると、6月末時点では20%強となったことがわかりました。


金融庁がまとめた2021年3月末時点の調査によると、口座開設数は40歳代以下の若い世代を中心に360万口座を超えた。コロナショック後の1年間で140万口座あまり増えているという。
また、2018年のつみたてNISAの制度開始から累計9,000億円に達したとのことで、徐々につみたてNISAが広まってきていることが明らかになりました。
また、2018年からのつみたてNISAの月別のリターンを見てみると、マイナスとなったのはわずかに3回だけだったという。
個別の投信の保有者平均リターンをつみたてNISA対象ファンド全体に広げて推移をみると、つみたてNISAが始まって以降でマイナスとなった月は3回のみだった。米中貿易摩擦が激化して金融市場が動揺した18年12月とコロナショックを受けた20年3月、同4月だ。マイナスは最大でも8%弱で、21年6月末時点の平均は約22%まで回復。つみたてNISA対象ファンドの全般的な運用成績はまずまずといえる。
どれも、経済史に残るような大きな出来事でしたが、コロナショックによる株価の大暴落も思ったよりは長引かず、底値から回復し始めた株価は1年以上経った今でも上昇し続けており、コロナの影響がそれほど大きくなかったことが明らかになりました。
それもこれも、米国を中心に大規模な金融緩和策を実施したことで、比較的早めに楽観的な空気が株式市場に漂ったことがあります。
私自身、昨年までは通常のNISAを活用しており、つみたてNISAを始めたのは今年からですが、それでも8ヶ月ほどで10%以上の含み益を得ることができています。もちろん今の含み益なんて関係ないですが、つみたてNISAの投資対象となる投資信託であれば、ほとんどが含み益を得ているという事実がありますから、投資の実力うんぬんではなく、『投資をし続ける』ことがいかに大切かを物語っています。
つみたてNISAなんて年間で40万円程度で特に意味はないと考えている層もいらっしゃるかと思います。特に高収入の人にとっては、年収に対して投資できる金額が少なすぎて積極的につみたてNISAを活用しようとは思えないと答える人もいます。
ただ、そういう人にとっても投資のきっかけにもなるつみたてNISAはやはりオススメできる代物となっています。
現代において、3年ちょっとで20%程度のリターンを得ることができる投資商品はそんなに多いとは言えません。また、一時的にかなりのリターンを得ることができることができても非常に値動きが激しく、半ばギャンブル的な商品も多いです。
ですので、やはりつみたてNISAを通じて、投資初心者に投資の実践経験を積んで欲しいと思います。
積立投資が効果的だと知っていても、無感情にコツコツと積立をし続けることができる人はそれほど多くありません。つみたてNISAのメリットは、毎月機械的に積立投資ができるという点です。
そのメリットを全力で享受するために、できる限り長い間、つみたてNISAを活用してコツコツと積み立てていくことにしましょう。