日本はバブル崩壊以降、30年以上不景気に悩まされています。世界中の成長に合わせて緩やかに成長はしているのですが、他の国々の成長性と比較すれば、日本の成長性が悪いのは明らかです。
ブログの記事を書くために、色々と元ネタを探していたのですが面白い記事を見つけました。

日本人は『ダメな事業』でも一度始めてしまったことはやめられない民族だというのです。
コロナ禍、しかも、緊急事態宣言下での東京五輪開催について、太平洋戦争時の日本になぞらえる議論がありますが、企業経営においても、日本人は問題のある事業やダメな事業であっても「やめる」ことが苦手だとみられています。
東京オリンピックについても国民の反対を押し切って進めてきた点もあり、一度間違えた道を選んでしまうと後戻りできないのは国も同じだと思います。つまり日本国民はやめられない民族だというのは間違いないと言えるのかもしれません。
やめることができない反面、日本人は『やり続ける』ことは得意な民族だと言われています。
2020年度版の日経BPコンサルティング・周年事業ラボの調査によると、世界で最も「100年企業」(創業から100年以上の企業)が多いのは日本です。
その数は3万社以上、世界シェアでは4割超です。さらに200年企業でみても、日本はこれまた世界1位の1340社でシェアは65%です。
また、現存する世界最古の企業も日本にあり、寺社仏閣建築を手がける金剛組は創業が西暦578年。聖徳太子によって百済から招かれ、四天王寺の建立に携わったと言われています。
京都に行けば、江戸時代よりも前に創立された企業がたくさんありますし、日本人がコツコツと継続し続けることが得意な民族だというのもあながち間違いではないと思います。正しい道を進んでいれば、継続することはとても大切で成功するための一番の要素だと思いますが、仮に途中までうまくいっていても、事業がダメになってしまった時日本人は後戻りすることができなくなってしまうわけです。
その現状は、多くの日本メーカーが海外の製品に押し負けていることからも想定することができるでしょう。ITの時代が訪れて既に20年以上が経ちましたが、時代の変革にうまく乗ることができず、間違った道を突き進んでしまった結果、消えていった企業がたくさんあります。
一方で、米国でも間違った道を進んで消えてしまう企業もありますが、大きな事業転換を重ねて生き残り続けた大企業の数は日本よりも多いと言えるでしょう。
米国自体がまだまだ若い国ということもあり、それほど長い歴史を持つ企業は多くないのですが、米国の成長性の高さを支えているGAFAM各社も短い間に様々な新規事業を展開して、成長の勢いを止めることなく突っ走っていると言えるのです。
もちろん、日本でもソニーのように、金融やゲームや映画などへ事業のポートフォリオをどんどん入れ替える経営をしている企業は増えていますが、世界と張り合えるほどの企業という点で見れば、日本はまだまだ少ないと言えるのではないでしょうか。
そのため、日本の株式市場に投資をするよりも、米国の株式市場に資金を投じた方が期待リターンが高くなると思います。だからこそ私は10年以上米国株投資を信じて続けることができるわけです。
もちろん、私自身も「投資方法を間違えた」と感じればすぐさま方針を変えるつもりではありますが、今のところ、まだまだ米国株投資が間違いだと主張するだけの根拠には乏しく、米国株市場及び米国という国がますます繁栄していく状況に変わりはないと考えているのです。
人間、誰しも間違えることはあり得ます。だからこそ、間違えた時にどう対処すべきかというところを普段からシミュレーションしておいた方が良いと言えるのではないでしょうか。