総務省は25日、国勢調査の速報値を発表した。2020年10月1日時点の外国人を含む日本の総人口は1億2622万6568人で、15年の前回調査から約86万8千人減ったということです。
また、国連推計によると日本の人口は世界で11番目となり、比較可能な1950年以降、初めて上位10カ国に入らなかったということで、日本人が著しく減少傾向にあるということだ。
日本の人口が実は今まで世界のトップ10に入っていたということをあまり知らない人も多いのではないだろうか。これでもまだ先進国では人口が多い方で、G7加盟国の中では、人口は米国に次いで第2位、またG7の中では、自国の人口が1億人を超えているのも、米国と日本だけとなっている。
つまり、これでも日本はかなり大きなマーケットを抱えており利点があったということは否めません。しかしこれからは、人口が減少傾向となるだろうことが予測されますから、経済的にはマイナスとなることが予想されるわけです。
しかも、日本は他の先進国と比較しても平均年齢が高く、人口に占める高齢者の割合が高い傾向にあります。つまり、現役世代が少ないので、今後どんな政策を施したとしても新しく子供を作ってくれる人口が少なく、あと数十年もすれば人口が一気に減ってしまってもおかしくないわけです。
推計によれば日本の総人口は2055年には1億人を割り込み9744万人、その後もさらに減少を続け2065年には9000万人を切るとされている。
2055年といえば、私がちょうど65歳を迎える年ですから、このまま制度が改悪されなければ、年金生活に入るかもしれません。しかし、人口が1億人を切り、しかも人口の4割程度が65歳以上となると推測されていますから、4000万人の老人を、6000万人の64歳未満の層で支えなければならない計算となります。6000万人の中には少ないとはいえ子供も含まれるわけですから、労働者と高齢者の割合は限りなく1:1に近づいていることでしょうね。
今の人口推移を見れば、やっぱりどれだけ楽観的に見ても、年金だけで生活を支えてもらおうなんて発想は出てこないと思います。いくらAIが発達して便利な世の中になっていくとはいえ、お金がなければどうすることもできない構造は変わっていないでしょうからね。だからこそ、現在20代、30代の我々は30年後、40年後の将来に向けて資産形成をしていくことが必要なのだと思います。
今はまだ、将来のお金のことなんて考えられないという人も中にはいるでしょう。しかし、ただボーッと生きているだけでは、老後を迎えてからかなりの苦労をすることになるのではないでしょうか。
今もすでに、65歳、70歳を超えているのに1日中立ちっぱなしの警備員の仕事をしているというご老人を見かけることもあります。
彼らのような老人に警備をしてもらったところで、本当に有事の際に何かの役に立つのだろうか?と思ったことはありませんか?私は以前から疑問に感じていました。
おそらく我々が60代・70代を迎える頃には、老人が警備の仕事に就くための枠はなくなっているんじゃないかなと思います。それこそAIを搭載した武装したロボットなどを登用した方が、トータルコストも安いし、警備の質も上がるでしょう。
コンビニでも無人レジなどが導入されて老人が働く隙はなくなっていくんじゃないかなと思います。
そんな時に、よほどの技術や経験があってそれを生かすことができる人でもない限りは、老後に働いてお金を稼ぐという選択肢すらままならないと思います。
だからこそ、何度でも言いますが、我々は今のうちに将来に向けて資産形成に力を入れていかなければならないのだと思っています。資産を築くにはかなりの時間がかかるものですから、少しでも早いうちから資産形成に力を入れていきましょう。
そして、人口が減っていく日本の中でも悠々自適に暮らせるだけの蓄えを作っておくのがベストだと私は思う次第です。