
週明けとなった日本株市場は、終日調子が良くない模様でした。一時的に1,000円を超える下落もあり、twitter上でも日本株投資家の阿鼻叫喚の様子や『ブラックマンデー』なんていう大袈裟な言葉も見受けられる相場となりました。
4ヶ月ぶりの下げ幅を記録した主な原因は、米国の利上げが前倒しされるという警戒感から売りが加速したことが見られています。
しかし、先週末の米国NYダウの下落幅が1.6%程度に抑えられていたのに対して、3%を超える下落を見せた日経平均株価を見ると、「アメリカがくしゃみをすると日本は風邪をひく」と揶揄されるのがよくわかるなと実感した次第です。

先週末にも感じましたが、利上げ懸念で株価が低迷しているとはいえ、米国株の将来性に希望を持っている投資家が多いからこそ、米国株市場のさげは限定的だったのではないでしょうか。今晩もNYダウは下落する可能性が高いとみられていますが、それでも米国株市場はこれからも成長することが期待できると思いますので、むしろ調整のタイミングこそが株を買い増しするチャンスなのだと感じます。
一方で、風邪気味の日本株は、日経平均が3万円でも「まだまだ割安」と言われていますが、成長期待が持てる個別株が米国株市場と比較するとかなり少なく、また海外投資家が日本株を動かしているメイン層なことも踏まえて、米国の政策の影響をモロに受けてしまうものなのです。
また、日本人は投資をしていない割には日経平均株価が下がるとザワザワと騒ぎ立てる人が一定数いらっしゃいます。日本株市場でも本当に割安な銘柄というのもあるにはあるので、こういう時にこそ投資をすべきだとは思いますが、こういう時に彼らが投資をすることはまずあり得ません。
まだSNSがザワザワしている状況ですから、株価の下げ止まりは先になるかもしれませんが、日本株投資家も、米国株投資家も、そろそろ追加投資の資金を用意しておいても良いかもしれませんね。
今月の10日頃にボーナスを貰ったばかりという人も少なくないのではないでしょうか?もう全力で投資しちゃったよ・・・という人以外は、まだまだこれから株価が下がる余地があるかもしれませんので、ぜひ個別株に資金を投じてみてはいかがでしょうか。
株価が下がって、誰もが株価を見なくなったタイミングこそ、追加投資のチャンスが訪れたと考えるのが良いでしょう。米国株に投資している世界中の人々は、それを理解しているからこそ、日本株よりも小さい下落で抑えられるのかもしれませんね。