東洋経済オンラインに寄稿されていた記事が非常に興味深いものとなっています。
『意味がないのに横行しているムダな仕事トップ3』という記事がネット上でも大きな反響を呼んでいます。
普段仕事をしていて、「これって本当に意味があるのかな〜?」と思う業務は少なからずあるかと思います。そんな中でも本当に意味がないなと思う仕事を3つ挙げてみましょう。
その1:毎朝9時に出社する
勤務時間については、その会社や働き方によって人それぞれですが、勤務時間よりも早めに出社することを強要されたり、天候や交通状況などの突発的な問題があったにも関わらず、遅刻をして上司から叱責を受けるというケースがあるというのが問題だと思います。
以前、僕の友人がこんな話をしてくれました。ある日、都内に大雪が降って会社に遅刻してしまったそうです。前日から雪の予報だったので30分以上早く家を出たものの、案の定どこもかしこも混雑していて、結局、彼は5分の遅刻をしてしまいました。自分と同じような者もちらほらいたと言います。
「この天候じゃ仕方ないよな」
そう思った瞬間でした。
「雪が降るのはわかっていたはずだ! なぜもっと早く家を出ないんだ!」
いきなり部長がキレたのです。
あまりの剣幕にみんな驚いて口も利けません。部下たちの様子を見てさらに弾みがついたのか、部長は、それから30分以上もみんなを立たせたまま説教を続けたそう。
みなさんは、この出来事についてどう思いますか。5分の遅刻に対して30分以上の説教……。これって、僕流に言わせてもらえば完全な「暴力」だし「時間泥棒」です。それに、その部長は遅刻に対してキレたことで、「わたしはマネジメント能力がゼロなのだ!」と大声で叫んだようなもの。
この話を聞いて、僕は「ねえ、その会社いますぐ辞めたら?」と友人に言ったのですが、同じようなことが日本の会社では結構まかりとおっています。もしかしたら、みなさんも似たような出来事に遭遇した経験があるかもしれません。
そもそも日本の企業は、始業時間については厳しすぎる割に、終業時間についてはあやふやなことが多いですよね。フレックス制の会社も増えたので、始業時間に厳しすぎる企業も以前よりは減ったんじゃないかなと思いますが今でも古い体制が残っている企業、特にブラックな企業では始業時間よりも早く出社することが慣例となっており、間に合っていてもギリギリの出社だと上司から小言を言われるというところもあるそうです。
「時間を守る」ことは確かに大切なことではありますが、やむを得ない事情がある時にも会社に間に合うことを強制してくる会社の場合は、転職を考えることもありだと思います。
その2:「報告」「連絡」ばかりの会議をしている
2つ目は、部内の報告や共有事項を伝えるだけの会議で仕事をやった気になっているというのが大きな問題です。
海外の優良企業では、会議というのは「複数人で議論して、結論を出すこと」こそが大きな意味を持っています。しかし、日本の企業では、会議をしているだけで仕事をしている気になり、何も決まらずに時間だけをムダにしているようなケースが多いです。
しかし、報告・連絡などの事項は人を集めてやるようなことではなく、個人個人が担当者ベースで繋がって進める物だと思います。弊社でも以前は「報告」「連絡」をするだけの会議がありましたが、コロナが始まる少し前から、そのようなムダな会議は一切禁止になりました。
「時間はなんのためにあるか」と考えるとき、未来をよくするために使うところにまで思考を持っていかなければなりません。
これから先の未来の成長のために、時間をムダにしないためにも、ムダな会議を無くしていかなければ、日本企業の成長性は見込めないのではないでしょうか。
その3:毎日、会社に行く
コロナウイルスが蔓延する以前は、毎日片道1時間を超えるような通勤をして、疲れた状態で仕事を始めていたなんていう会社員の方がほとんどだったんじゃないでしょうか。
しかし、コロナの影響でテレワークが広まり、会社に行かなくても仕事ができるということに気づいてしまいました。
私は今期に入ってからまだ2回ぐらいしか出社していませんが、それでも1年でもっとも忙しい決算の繁忙期を乗り越えました。もうすぐ会社でもコロナワクチンを受けることができるようになるみたいですが、それでもまだまだテレワークは続けることができそうです。
先日引っ越したこともあって、以前住んでいた家よりはちょっとだけ会社が遠くなってしまいました。なので正直言って出勤はあまりしたくないと思います。
その1でもあったように、決まった時間に、決まった場所に出勤することが”仕事”になってしまっている人も多く結果的に生産性の悪化に繋がっているわけです。
ムダな会議も「参加しないです」と主張するのは難しいですが、他の業務を優先することを相談してみたり、出勤が必要なら時間をずらしてコロナの感染リスクを抑えるように掛け合ってみたりしてみるのも良いかもしれませんね。
まあ、良い会社ならそもそもそれくらいの対応は既にできている可能性が高く、今でもこんなつまらないことが足を引っ張っている会社は将来性が感じられないので、転職を考えてみた方が良いかもしれませんね。
今の会社の働き方が本当に正しいのか?ということを一人ひとりが判断していくことがこれからの日本で豊かに生活していくために必要なのではないでしょうか。