



6月も半ばになり、そろそろ今年度入社の新入社員の方も会社に慣れてきた頃かと思います。会社にもよると思いますが、新入社員研修のようなカリキュラムも終わり少しずつ業務に携わるようになってきたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中、新入社員という方が描いたあるマンガが話題を呼んでいます。曰く、『社会人を舐めすぎ』だということで批判的な意見が多数寄せられていました。
新入社員が”仕事ができない”のは当然仕方のないことだと思います。業務に慣れていないのは当然ですからね。初めからできる人なんてそうそういるもんではありません。
しかし、このマンガの主人公のクソなところは、「全く反省している様子がない」という点なのです。
忘れてしまったことやできなかったことは、次回に活かしてくれれば許せるとして、『寝坊したこと』まで「失敗したことを責めるのはやめてほしい」と主張しているのは流石に意識が低すぎるのではないだろうか。
寝坊しないように心がけることなんて小学生でもできるわけで、社会人以前の問題だと思います。寝坊したことは完全に自分に非があるのに、「失敗したからって責めるな!」と主張するのは、叱られ慣れていない現代人ならではのズレた主張なのではないでしょうか。
しかも彼女は、「現場に行って写真を撮ってくる」という簡単な業務すらも忘れてしまっているのに、反省の様子は一切ありません。
『次に同じ失敗をしないように指導してほしい』と思う気持ちも分からなくはないが、そもそも忘れないようにメモするなんてこと、新入社員だからといって気づかないものでしょうか。
小学校から大学まで行って、今まで散々ノートをとってきたと思うのですが、ノートって重要なことを後で見返せるようにまとめるものですよね。教科書に書いてないような先生の大事な発言などをメモするのがノートの役割だと思っています。
今まで10年以上、一体何を学んでいたの?と思うような新入社員のこの態度には”無能感”を感じざるを得ませんね。
そもそもこんな人は、『メモしたこと』すら忘れますからね。自分の中で反省して次に活かそうという気持ちがない人間には、何度注意しても時間と労力の無駄です。
まず自分の非を認めず、相手が悪い、他人が悪いというスタンスを持っている人間は一向に成長せず、社内の信頼も得られないので何年経っても給料も上がらないでしょう。そして要領が悪いから仕事にだけは追われ続け、転職する時間もスキルもなく、「会社辞めたい」と主張しながら何もせずにダラダラと居続ける害悪社員となる未来が見えています。
日本企業って、こんな無能でも簡単にクビを切ることができないんですよね。無能のクビを切れないのは社会問題です。

正社員として採用してしまったからには、どんな負債だろうと会社から捨てることはできません。本人の意思がない限りは手放すことができないのです。ゆえに日本企業は成長性が著しく低いのです。こういうお荷物社員の方が会社にしがみつくケースが多いですからね。
もちろん今の時代、コンプラ意識も大切ですし、会社に忠誠を誓って働け!といっているわけでもありません。ただ、自分の過ちをしっかりと反省することができない人間は、どこに行っても、自分で事業を起こしても、成功するのは難しいのではないでしょうか。
日本はどんなバカでも大学まで卒業することができてしまいますから、こういう無能が大卒として社会に出てきてしまうのが大きな問題です。大学へ入学することよりも、大学を卒業するのが難しいという米国のような教育へシフトチェンジしていかなければ、日本の教育と経済は本格的に終わっていくんじゃないかなと私は心配になってしまった次第です。