新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、性別や年齢、預貯金額などの経済状況が、接種意欲と強い相関関係にあるとの調査結果を独立行政法人経済産業研究所が発表した。
インターネットで実施されたアンケートをもとにまとめられたデータで、ワクチンを未接種の18~74歳の男女1万1637人について分析した。接種を「するつもり」が60.9%だった一方、「しないつもり」が9.0%、「決めていない」が30.1%だった。
また、項目別に調べたところ、「接種するつもり」に比べ、「しないつもり」「決めていない」と回答したのは、女性や預貯金額の少ない人、他人を信用しない傾向のある人、全般的な不安感を抱える人などに多かったということだ。
まあ、ワクチンを「接種しないつもり」と答えた人が若年層が多いことも影響しているのでしょうが、預貯金額が低い方がワクチン接種をしないと答えた人が多かったということだ。

この結果を受けて、ネット上では、
お金が無い= 知能が低い
知能が低い = 正しい判断ができない
などと元も子もない辛辣な意見が見つかりましたが、確かにワクチンを接種するつもりはないと答えている人は正しい判断ができていない、リスクを嫌う性質にあるのではないかと私も思います。
また、『お金がある人はコロナ後を考えているが、お金がない人は明日のことも考えていない 』とも捉えられ、貧乏人はその日生きていくことに必死で周りが見えていない傾向にあるのかもしれないと言えるでしょう。
日本でワクチン接種が広まらないのは、一説には『リスクを嫌う国民性』だと言われています。リスクを嫌う以前にワクチンを接種できる状況にないから問題なのだと思いますが、日本人がリスクを嫌う国民性を持っていることは事実です。
日本がここ30年間成長していないこともありますが、日本人の多くはいまだに自らリスクを負って投資や起業などを目指す人の割合がかなり少ないです。『みんなと一緒』が一番重要で、みんながやってないことには興味を示さず、恐れて行動を起こせないのが日本人の特徴です。
先日も記事にしましたが、ワクチンを打たないことによるリスクとワクチンを打ったことによるリスクでは、明らかに前者の方がダメージが大きいものだと思います。

もちろん、ワクチンを打ったから全員大丈夫!というわけでもありませんし、ワクチンの副作用で苦しむ人がいるのも事実です。ワクチンを接種したからと言って貯金が増えるわけでもありません。
ですが、ほんの少しのリスクを嫌って、チャンスを逃してしまっては、もしも感染して発症してしまった時に後悔するハメになってしまいます。
他人の意見に惑わされず、一人ひとりが適切な判断基準を持って、行動を起こしていくことこそが重要なんじゃないだろうか、と私は思いました。