【朗報】企業型DCさん、それなりに利益が乗っかっていることが判明!

投資実務
スポンサーリンク

私が勤めている企業では、企業型DC(企業型確定拠出年金)というものに強制加入させられます。企業型DCとは『退職金の代わりに毎月一定額を企業が拠出するので、自分で選んだ金融商品に掛け金を積立投資していって、自己責任で退職金を作ってね』という制度で、最近は企業型DCが選ばれている企業の方が多いのではないかと思います。

ですが、私が中途入社したその日に見せられた企業型DCに加入することができる商品の一覧は、あまりに信託報酬の高い商品ばかりで驚きました。「自分で運用するから企業型DCの掛け金分を給料に上乗せして支給してくれ」と主張してしまうくらい、企業型DCの存在意義に疑問を持ってしまったのです。

だって、日本の国債に投資するだけのファンドが信託報酬0.25%とかですよ?マイナス金利でただでさえ資金がマイナスになっていくのに信託報酬取られてたまるかという話です。

外国株のアクティブファンドに至っては、信託報酬が2%近く取られます。しかも人事部門に確認したところ、信託報酬は総資産の中から徴収されるため、会社が負担してくれる訳ではないとのこと。

どうしても強制加入だったので、渋々私は企業型DCに加入したのです。そんな企業型DCから、先日3月末時点までの運用状況を伝える郵便物が届きました。

早速中身を見てみると、なんと加入期間が2年と8ヶ月で、過去1年間の運用利回りが23.5%、総利回り32.8%となっていたことが判明しました。

2年8ヶ月で30%以上増やすことができたのは、私が投資商品一覧の中で唯一投資しても問題なさそうかな・・・?と感じた『外国株式インデックス』という商品に全額投資したことが原因でしょう。

この1年間を振り返れば、外国のグロース株に投資するアクティブファンドにはリターンで負ける結果にはなりましたが、取り扱っている全商品のうち、私が投資している外国株式インデックスファンドが第2位の成績となっていたみたいです。信託報酬は高いものの、ある程度のリターンは見込めるので、良しとします。

しかし、この証券会社が受け持っている企業型DC全体のリターンを見てみると、非常に興味深いことがわかってきます。

リターンが10%を超えている資産は全体のわずか数%程度であり、ほとんどの加入者がリターン0%となっていることがわかります。これは、多くの加入者が、企業型DCを利用して元本保証型のファンドに投資(預金)しているだけだということを表しているのです。

こんなところでも日本人は投資アレルギーを発症してしまっているのです。色んな年代が加入しているだろうことから、一概には言えませんが、まだまだ現役であと10年単位で企業型DCを運用しなければならないという人たちがほとんどのはずなのに、ただひたすらに会社が拠出したお金を貯金に当てているだけなのです。

確かに株式投資は暴落がくるリスクを避けることはできません。実際に現金化するタイミングで大暴落している可能性も否定できないでしょう。

ですが、もし仮に30年後に大暴落が起きて、株価が直前の数値から50%のマイナスを食らったとしても、今投資している水準よりははるかに高いのではないかと私は考えています。

あくまで参考ですが、30年前、1991年の3月末時点でのNYダウは2,913.86ドルでした。しかし今は3万3千ドルを超えるまでに成長しました。この30年間でNYダウという指標は11倍以上に成長したことになります。

仮に今から大暴落が発生し、NYダウが10分の1になったとしても、30年前の水準よりは高い位置で止まることがわかります。もちろん、積立投資の場合は平均取得価額がもっと高い水準になるはずなので、NYダウが10分の1になればマイナスリターンにはなるでしょうけどね。

しかし、NYダウが一時的にでも10分の1になることなど、米国が崩壊するほどにあり得ないことだということはお分かりいただけるでしょう。

ということは、ほとんど絶対に成長しない預金よりも、株式投資の方が期待リターンが高いことがわかります。なのに、ほとんどのサラリーマンは貯金をするという選択肢に留まってしまっているのです。

彼らがお金持ちになれないのは、こうしたリスクテイクを極限まで嫌う性質があるからなのです。日本のサラリーマンのほとんどが、大した資産を築くことができず、老後の不安から解放されないのにはきちんとした理由があるのです。

投資を通じてその不安を和らげるためにも、せめて会社が拠出金を負担してくれる企業型DCくらいはリスク性の資産を買った方が良いのではないでしょうか。

↓ポチっとワンクリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↓こちらもワンクリックいただけると嬉しいです!

タイトルとURLをコピーしました