現在コロナウイルスの影響によって、三度目の緊急事態宣言が出されている状況です。この1年間、果たして日本政府は何をしていたのか?と疑問に思うところではありますが、そんな能力の低さを感じる閣僚の平均年収はどのくらいかご存知でしょうか。
あくまで平均の話ではありますが、内閣総理大臣でおよそ4千万円前後、国務大臣・副大臣クラスで3,000万円弱というのが相場だそうです。

これを見て高いと思うのか、安いと思うのかは人それぞれでしょうが、私はこの年収でもプレッシャーなどを考えるとやっぱり閣僚なんてやりたくないなと感じてしまいます。もちろん、こんなに高収入なのは税金の無駄遣いだ!という声も、気持ちは分からなくもないですが、やっぱりやりたいなとは思えません。
さて、これを踏まえた上で問題です。
2019年度の国会議員の中で、最も年収が多かったのは誰でしょうか?まだ2020年度分は公開されていないので、2019年が最新のデータとなります。
先ほどのデータを踏まえると当然、安倍元首相が最も年収が多い・・・と思いますよね。
ですが残念、『間違い』です。
正解はこの方。

自由民主党所属の参議院議員で、財務大臣政務官の元榮 太一郎(もとえ たいちろう)氏です。
誰やねん?この若造が!
と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに国会議員でもっとも高収入だったというには、あまりに若すぎるように思います。
それもそのはず。元榮氏は1975年生まれの45歳。政治家としてはまだまだ若手と言えるでしょう。
ですが、そんな彼の2019年度の収入は、なんと驚きの8億4,502万円!2位の逢沢 一郎氏の1億1,170万円と比較してもとんでもない年収だったことがわかります。

実は元榮氏、前年2018年も全国会議員の中で年収ランキング2位に入るほどの常連。なぜ彼はそこまでずば抜けた年収を誇るのでしょうか。それにはあるカラクリがあります。
実は元榮氏は弁護士出身で、東証マザーズに上場している企業・弁護士ドットコム(6027)の創業者。2005年に同社を立ち上げた元榮氏は、同社株の売却による収入が年収を押し上げ、国会議員の年収ランキングで圧倒的な強さを見せつけたのです。
さらにその前年の2018年は、元榮氏に変わって年収トップだったのが、鳩山二郎氏。彼も現在40代の若手議員ですが、彼は実は、ブリジストンを創業した石橋正二郎さんの末裔。
ブリヂストン株をはじめとした、たくさんの遺産を受け継ぎ運用したことで、年間10億円を超える一時所得を得たため、2018年度の国会議員の年収ランキングでは堂々の1位となっていたのです。
こうしてみると、総理大臣の年収なんて可愛らしいと言えば可愛らしい金額ですよね。創業者やその末裔が保有している株から得られる収入は、親子ほど歳の離れた国のトップよりも莫大な富を生み出す源泉となっているということがわかります。
国会議員の中には、素晴らしき名門のご出身の方が多いので、別世界の話だと思うかもしれません。しかし、投資の力の凄まじさを認識するには十分すぎるエピソードだと思います。
我々が投資している程度の金額では、とても国会議員レベルの年収を稼ぐことは難しいかもしれませんが、それでもコツコツと投資を続けて不労所得を得られるようになれば、少なくともあなたも同僚や上司よりも高い収入を得ることができる存在になっているかもしれません。
株式からのキャピタルゲインやインカムゲインなどの所得は株主になることでしか得られない、何にも変えられない素晴らしいものです。始めはインカムゲインもほんの数百円しか入金されないかもしれませんが、それをコツコツと再投資していくことで、徐々に収入が増えていく形になっています。
高収入を得ることはなかなか難しいかもしれませんが、株からの配当金を得ることは、成人であれば誰でも可能なことです。
株式投資の力は凄まじいですから、あとはやるかやらないかの違いだけなのです。ぜひ、株式投資を通じて、身近なあの人よりも高収入を得るという体験をしてもらいたいものですね。