昨日は久々に早めに仕事が終わり、緊急事態宣言が出た大阪に住んでいる友人の近況を確認するためにLINEをしていました。
友人は私以上のジョブホッパーで、仕事内容は変えていない私と違い、システムエンジニアや、バイクの整備士、配達員、保育士など、どうやってそんなに別業界に転職できたの?と不思議に思うぐらいいろんな仕事を転々としているヤツです。”宵越しの金は持たない”タイプで、なかなかロックな生き方をしているのかもしれません。
そんな彼と会話していて、ちょうど時刻が22時を過ぎた頃。突然彼が『上司に呼び出されて、今からバイクでツーリングしてくる』と言い出しました。『え、今から行くん?』と聞くと、『これも接待やからなぁ、しゃーないわ』とのこと。
現在の彼は大阪の工場に勤務しており、上司が結構めんどくさいタイプだそうで、「俺の誘いを断るのか!」という今時珍しい昭和のハラスメント系上司だそうです。
彼はジョブホッパーの割には仕事にはとても熱心ですし、人付き合いも良いヤツなので、上司に気に入られたみたいで、よく誘われているのだそうです。まあ、彼自身もバイクが好きなのでまんざらでもないのでしょうが、それにしても緊急事態宣言が出た大阪で22時以降にバイクでツーリングを誘ってくる上司って・・・大阪って今でも昭和時代なのかな?と疑問を感じました。
まあ、ソーシャルディスタンスも保たれていて、フルフェイスのヘルメットをつけているので、コロナ対策は万全と言えるのかもしれませんが・・・
彼がバイク好きだというところが救いで、バイクに乗る口実を探していたのかもしれませんが、こんな時間に自粛が求められてる中で、誘う上司もどうなんだろう?と思いました。
もちろん、こんな上司ばかりでもないだろうと思いますが、未だにハラスメント研修を受けてないのかなと思うような中年管理職は地方に行けばゴロゴロいます。(実際に研修を受けてないんでしょう)
彼らには常識は通用しないので、部下は泣く泣く彼らの意見に同調せざるを得ません。それこそ「いつでも辞めてやるよ!」ぐらいの気概がなければ彼らに抗う術はありません。
悲しいことにそういう企業が今でもそこら中に見受けられるのは事実です。特に地方に行けば行くほどそういうハラスメントが起きても問題にならない小さい企業が多いのです。
そんな会社、すぐに辞めてやる!と思っていても、先立つお金がなければやはりすぐには決断することができません。そうやって考えているうちにズルズルと転職の機会すら失っていくハメになるのです。
今の30代は、金融資産の平均保有額が591万円と言われていますが、貯金などが全くないという人たちは全体の3割程度いるというのが現実です。なかなか貯蓄をすることも難しく、また、30代前半であればまだ将来について真剣に考えていないという人がいるのも事実です。
しかし残念ながら、そんなスタンスで居続ければ、こうして上司に突然の接待を申しつけられても黙って従うしかなくなってしまうのです。これは自分の人生の選択肢を狭めている行為に過ぎないのではないかと思います。
20代の間はジョブホッパーとしていろんな仕事をしていた彼ですが、そろそろ定職に落ち着きたいという思いもあり、今の職場では結構長い間頑張っているようです。
22時に上司からの呼び出しにも応じることで気に入られているようですが・・・いつまでそんな生活が続くのでしょうね。コロナウイルス以上に彼のことが心配になった夜でした。