東京電力福島第1原発から海洋放出されるトリチウムを含む「ALPS処理水」の安全性をアピールするために復興庁は今月13日、トリチウムをゆるキャラ化して、ポスターや動画でPRするという謎の手法に出ました。
政府が処理水の海洋放出を決めたことを受けた対応であり、処理水が飲めるほどに安全な水であるということを世界中にアピールしたい思いがあったようだ。

しかし、これが「問題をうやむやにしている」としてSNSで炎上。動画を削除する事態に発展しました。
私自身、処理水が飲めるほど安全だということで、実際に過去には国会議員が処理水を飲んでみせるというパフォーマンスもしていたので、安全性にケチを付けたいわけではありません。
この問題に関して、中国や韓国といったいつものメンバーが文句を言ってきてますが、少なくとも私は中国の水道水を飲むぐらいならALPS処理水の方がまだ飲めると思います。
問題はそこではなく、このつまらないPR動画やポスターが、政府御用達の広告代理店・電通に3億円もの予算をかけて発注されたものであるという点です。
どう観ても、この程度のキャラクターと動画作成に、億単位の予算は必要ないと思いますが、政府との繋がりが強い電通さんには、3億円もの予算が当てられたようです。
【悲報】ゆるキャラは電通に3億700万円で電通に発注されていた
— EMIL (@emil418) April 14, 2021
(2021.4.14山添拓参院議員質問) pic.twitter.com/lYIHdDuKP0
電通グループは、世界でも有数の規模を誇る広告代理店であり、売上高は年間1兆円前後という規模ですから、3億円程度であれば業績に影響するほどの数字ではないとも言えますが、どう考えてもこの程度の仕事ぶりに対して、3億円の税金が投入されたのは、国民も納得がいきませんよね。
大手企業って予算をうまく使いこなせていない事例が多いですよね。大手旅行代理店のJTBも、どうして多額の予算を投じて、こんなレベルの低いコンテンツが出来上がるの?と疑問に思うモノを生み出してしまいました。

まあ、JTBさんの場合は税金ではないので、ご自由にどうぞという感じではありますが、電通案件は税金が投じられています。
3億円の予算が投じられ、「数百万円でできた」という回答がありましたが、じゃあ残りのお金はどこへ消えたんでしょうね。。。日本で儲けようと思ったら、政府に擦り寄るのが一番効率が良さそうです。
電通もFIXERも、政府御用達になったおかげで得ている仕事も少なくないのではないでしょうか。とても健全だとは言い難い気がします。
もちろん、海外でも政府の主要なシステムなどに民間企業が入ることはあります。というか、そうでなければ政府が何もかも作ることはできないですからね。
しかし、当然ながらどの企業に頼むのが一番ベストなのか?というのはコンペなどで決められますし、実用性が重視されますから、高い予算を組んでお友達企業に丸投げするなんてことは滅多にないのではないかと思います。
また日本政府は、間接的に日本の一部上場企業の大株主や、主要株主であります。日本株のETFを買いまくって、日経平均株価を高止まりさせることに力を入れていましたからね。。
始めは買い支えることに意味があったので、良い判断だと思いましたが、これ自体がそもそもヤバいことだと思います。国が多額の資金を投じて株を買い支えてくれるなら、本来の実力以上の株価に吊り上げられていても気付くこともできないし、政府が株を手放せば本来の株価まで急落してしまう可能性を秘めています。
最近では出口戦略を考慮し始めている様子が伺えるので、日本株がどうなるかは分かりませんが、これまで以上に伸び悩むのではないかと思います。
日本経済は本来の資本主義ではないと思うし、公正感はあまりないように感じてしまいます。このような事例はどの国にもあるとは思います。ただ、日本の場合は電通さんが出てくる案件がかなり多いですよね。
政府とズブズブの企業がこれだけの高額案件を受注していることを知ると、なんだかな〜と思います。まともなことに税金を使ってもらえると嬉しいのですが・・・