3月30日

3月31日

うそだあああああああああ・・・・・!!!!!

・・・はっ!そうだ!これは夢・・・!

今日はエイプリルフールだから、みんながだまそうとしてるんだ・・・!

・・・本当でした。
NHKの報道によると、隠れ高配当銘柄として一部のギャンブル投機家に人気となっていた、日本のボロ株、オンキヨー(現・オンキヨーホームエンターテイメント)が、以前も記事に取り上げた通り、上場廃止となる見込みになりました。

ほんの数年前までは1株1,500円をつけることもあった、歴史ある音響メーカーが、ついに万策尽きて上場廃止となる見込みです。


しかも悪質なことに、前日の先月30日、上場廃止にむけて21億円の資金調達が報道されたばかりだったので、昨日は上場廃止の回避を見越した投機家が株を買い進める動きを見せていたのです。株価は1日で17円→22円へと、前日比29.41%の大暴騰を見せていたばかりだったのです。

しかし、そもそも21億円の資金調達だけでは債務超過を解消できなかったばかりか、今期も例年同様、大きな赤字となる見込みだったので、本当にどうしようもなくなり、予定通り上場廃止となる見込みだということだ。
オンキヨーはコロナが流行するよりもかなり前から赤字が慢性化しており、「継続企業の前提に関する注記(ゴーイングコンサーン)(GC注記)」の常連企業だということは以前も記事にした通りです。
上場廃止となった企業はほぼ全て、このGC注記が記載されており、投資をする際は上場廃止になっても文句は言うなよ!という注意のもとで上場を維持していたにすぎないのです。
債務超過による上場廃止の恐れがあるという報道の後は、結局外資ファンドによる援助を受けるという選択肢を選んでいたようですが、その外資ファンドによる資金調達ができなくなり、上場廃止に至ったということです。
「自助努力のみでの改善は困難」と言っていた時点で既に終わりは見えていた企業だと思いますが、昭和時代を彩った一流メーカーの栄枯盛衰の様は、日本の昔ながらの製造業の終わりが見えたようで、高齢者を中心に、『ONKYO』ブランドの終わりを嘆く声がネット上でもたくさん出ていたのです。
別に倒産したわけではないですから、まだONKYOブランドは残るのかもしれませんが、このような危険なボロ株に投資をしていた投資家は全員資金を失ってしまうことになるのです。
これから7月の上場廃止に向けて、マネーゲームが続くことだろうと思います。そのマネーゲームにおいて、株価がどう動いていくか、もしかしたら投機のチャンスが訪れるのか、私には分かりませんが、そんな微々たるチャンスに大金を投じるよりは、着実に業績を伸ばしている企業へ長期的な目線で投資をすることが必要だということが分かるのではないでしょうか。