


働いたら辛い思いをしなきゃならんし働かない方がいいな
引用元:http://toushichannel.net/archives/34657659.html#comments
朝の情報番組で取り上げられた”新人研修”がひどいと話題になっている。社員研修の外注というのはよくあることですが、新入社員に対して『採用ミス』だの、怒号を飛ばすなどして、社畜に洗脳しようとしている様に賛否両論、どちらかと言えば否定的な意見が多く見受けられます。
そもそも新入社員の研修を外注するのはどうなんだ?という声もありますし、いまだにやる気が出るかどうかの基準を”気合”や”根性”に頼っているあたりに深い闇を感じる次第です。
仕事すら始まってないのに、よく知らない人間から人格を否定されたり、本人の能力を活かすことよりも根性論叩き込もうとするあたりは、なぜこのようなサービスが人気になっているのか、私には疑問ですが、こうやって育成された社畜がいなければ日本社会は成り立たないので、必要悪とも言えるのかもしれません。
そもそも、日本の新卒採用の形式は、日本の成長性を阻害している大きな理由だと考えています。例えば米国では、社会人になるまでに培ってきた教養をもとに、採用試験を受けて入社直後から戦力として働くようになっています。
つまり、大学を卒業するまでに自分自身のスキルをしっかりと学んだ上で、「あなたには何ができるのか?」という観点で採用されるのが米国式です。
対して、日本ではとりあえず学校を卒業する予定の新人を採用して、本人の適性に関わらず、新人研修が終われば適当に部署に配属されるというのが一般的です。
私も新卒採用された企業では、基本的には新人は始めは営業を経験するのが原則でした。私はそもそも経理部での採用だったのですぐに経理部に配属されることになりましたが、他の同期は全員営業部門に配属になりました。
しかし、同期の中には、大学院まで卒業して、ずっと研究をしていたのに、営業に配属され、そのまま研究部門に異動することもなく、1年以内に営業に耐えきれず辞めてしまうという人もいました。
大学院まで研究を続けてきたということで、結構個性的かつ、コミュニケーション力はそれほど高くない方だったので、いかに営業職が向いていないかというのは火を見るより明らかでした。
もちろん営業成績も圧倒的に低かったですが、彼は研究者としては優秀だったはずですので、企業としても本人としてもかなりもったいないことをしたなと思います。
研究開発が必須のメーカーだったので、将来は研究者として配属するのが目的で採用したはずなのに、とりあえず始めは営業からというような社風の影響で優秀な人材と失った上に、採用コストも無駄にしてしまったのです。
そもそも大学までの段階で実用的な知識が身についていないというのも、日本の悪いところで、大学に入学するまでが過酷で、大学に入学しさえすれば何の問題もないと考えてしまう癖があるのが、『使えない新入社員』を生み出す原因だと思います。
その上で、「とりあえず3年は頑張りなさい」というような何の根拠もない根性論を叩きつけてきて、無能なまま、何のスキルアップもしない状態で無駄に3年という月日だけが経ち、転職しようにも転職ができるだけのスキルがないのでできず、そのままズルズルと新卒で入社した、不安定な職場で、大して面白くもない仕事を続けることを強要されるのです。
だからこそ日本人は自分の仕事を楽しいと思えない人が多く、かつ自分自身が成長せずともクビになることはほとんどないため、成長性のない企業が生まれ、経済的に成長しないという結果につながるわけです。
過酷な研修を受けさせるのも、企業の判断ですので、ご自由にどうぞと思いますが、私なら新入社員に対してこんな研修をしてきた場合、研修の間に退職するかもしれません。笑
無駄な根性論だけで、仕事の楽しさは見つけられないと思うし、自分にどんな仕事が合っているのかわからないはずです。大手企業の採用者よりも、否定的な声が多かったネット民の方が、現実見えてるのかなと私はそう感じた次第です。