我々の世代となると、同級生も半分くらいは子供を持ち、家庭を築いている友人も多いです。みんな色々と悩みを抱えながらも、日々子育てに奮闘しているようです。
親であれば誰しも、自分の子供には貧乏を味わせたくないという考えを持つものではないでしょうか。私は自分が貧乏だった時期もあるため、余計のその思いが強いです。自分の子供に経済的な苦労をかけたくないという思いがあるからこそ、独身の間に資産形成に励むことができたのだろうと思います。
しかし、子供を貧乏にしてしまう、親御さんの『余計なお世話』というものがあるようです。

その余計なお世話とは、『過度な経済的援助』だということです。「えっ!だって、子供には貧乏を味わせたくないし・・・」とお考えの方にとってはジレンマですよね。でも安心してください。”過度な”経済的援助がダメだということを主張されています。何事も過度であることはマイナスになりがちですからね。『過ぎたるはなお、及ばざるが如し』とはよく言ったものです。
要するに、「子どもを経済面で甘やかせば甘やかすほど、どんどん子どもは貧乏になっていく」ということなのです。これは名著であるとなりの億万長者でも言及されている内容で、子供に過度な経済的援助をした場合は、子供が親のお金を自分のものだと勘違いをしてしまい、お金を稼ぐことに力を入れず、お金を使うことばかり成長してしまうというのです。
特に経済的に甘やかされた子供は以下の点において貧乏になりやすくなると言われています。
・「節約しなくても親からお金を貰えばよい」という甘えた考えを生む
・「親の金=自分の金」と考えるようになる
・借金癖がつく
・資産運用(投資)への意識が下がる
前述のように、親のお金を自分のものと考える癖や、その延長線上で借金をしてしまったり、甘えた考えが染み付いてしまうために、成人してからお金に苦心する結果となってしまうわけです。
教育にお金をかけるのは悪いことではありませんが、過度に物を買い与えて機嫌をとったり、親が見栄を張ってお金持ちの振る舞いをしてしまえば、子供がそれを良しとしてしまうのは当然と言えるのです。
経済的に甘やかしてしまうと、子供をダメにしてしまうというのは分かっていてもなかなか抜け出せない親心というものでしょう。しかし、本当に子供のことを考えるのであれば、心を鬼にして、自分の子供が貧乏にならないようにお金に関する教育も怠ることがないようにしたいものです。
子どもに「経済的援助」を与えるのではなく、「経済的に苦労しない能力や気質」を培う教育をすることこそが必要なお世話であり、望むままにお金やモノを与えるだけのお世話はその名の通り『余計なお世話』と言えるのかもしれませんね。