米動画配信大手のネットフリックスは5日、日本で最大13%の値上げをする。主力の「スタンダード」で月額1490円と170円高くなる見込みだ。

コロナウイルスの影響もあり、日本での有料会員数は500万人超と1年で200万人増え、2018年以来、2年ぶり2度目の値上げに踏み切ったということです。
競合他社が値段を据え置くなか、ネットフリックスは独自のコンテンツ制作のため世界各国で値上げをしており、20年10月に米国とカナダ、21年1月には英国でそれぞれ月100~300円の値上げを表明しました。
それでも、ネットフリックスの「スタンダード」プランの利用料金はNHKの衛星放送込みの2,170円よりは遥かに安く、標準画質の「ベーシック」は月880円から990円になるものの、これもNHKの地上波契約である1,225円を下回る。本当にNHKと契約しているのがバカらしくなり、私は1月でNHKとの契約を解除しました。

公営放送と一般企業の動画配信サービスを比較すべきではないという声もあるだろうが、ネットフリックスのコンテンツは年間1.8兆円に及ぶ制作費で生み出されており、それがオリジナルコンテンツの充実度を高めています。
ネットフリックスが世界を相手に活動しているので、比較対象としては分が悪いのは分かりますが、ネットフリックスのコンテンツ制作費用は、日本の主要なテレビ局(NHK・日本テレビ・TBS・テレビ朝日・フジテレビ・テレビ東京)の年間コンテンツ制作費の合計をはるかに上回るばかりか、東京オリンピックの予算をも超えています。
そこまで作り込まれた魅力的なコンテンツに自信があるからこそ、堂々の値上げができるというもので、日本の競合他社が値上げできない中でも納得の値上げだと言えるでしょう。
映像メディア総合研究所の四方田浩一代表の指摘通り、「日本勢は値上げをせず有料会員を増やすことを優先している」状態であり、これからの時代は、より魅力的なコンテンツを生み出した動画サービスが生き残っていく、戦乱の時代となっていくだろうという見込みです。
ここまで言っておいてなんですが、私はまだネットフリックスとは契約しておらず、彼女がテレワーク開始後からネットフリックスを始めたのでお家に行った時に便乗して拝見させてもらってます。
ただ、標準画質のベーシックプランが千円を下回るというのは本当に、魅力的な値段設定だなと思っています。面白い作品もたくさん揃っているなという印象を受けました。
ネットフリックスは、無能な社員を切り捨てて、有能な少数精鋭だけで成長を遂げてきた企業です。

無能社員の人件費などを支払う必要がないので、企業として魅力的なコンテンツ作りに全力を注ぐことができるというわけですから、そりゃ成長しますわな。という具合です。
そんなネットフリックスは自らの強みを理解しているため、値上げしても契約者が減ることはあまりないでしょう。何度も比較例として出しますが、例えばNHKがあこぎな商売で国民からほぼ強制的に受信料を奪い取り、平均年収が1,000万円を超えていることはボロカスに叩かれますが、ネットフリックスが値上げしても、年収のレンジが2〜3千万円でも、あまり文句は言われないでしょう。
まあ、NHKが叩かれるのは半強制的な契約だという点ですから、自由に契約できるネットフリックスが叩かれないのは当然とも言えますが、ネットフリックスの従業員はそれだけの年収を貰っても当然と言えるほどの素晴らしいコンテンツを作り続けているのではないでしょうか。
「素晴らしいエンターテイメントへ投資を継続し、映画やドラマの作品数を着実に増やしていけるよう、サービス料金の見直しを適宜行なっている。日本のメンバーにより多くの選択肢を提供し、継続的にNetflixの価値を高めていくことが不可欠であり、同時に、メンバーに手頃な価格でご利用いただけることが重要であると考えている」
というコメント通り、素晴らしいエンターテイメントを作り上げているネットフリックスの値上げには、珍しくネット上でも好意的な意見が多く見られます。やはり、値段以上のコンテンツを提供してくれていると感じた時、人は喜んで料金を支払うものなのでしょう。そこんとこ分かってますか?NHKさん。
これは改めて、ネットフリックスの強さを見せつけられたような気がします。本当に米国には面白い企業がたくさんありますよね。これからも動画配信サービスの雄として、ネットフリックスは強みを見せつけてくれるだろうと感じております。