先日twitter上で、一部の高所得世帯の児童手当を廃止する児童手当関連法改正案が大きな話題を呼んでいました。2022年10月支給分から対象を絞り、世帯主の年収が1,200万円以上の場合は支給をやめるという政策です。

この政策は、ハッキリ言って愚策だと感じます。高所得者ほど教育に力を入れる傾向にあるのに、児童手当を廃止してしまうと、本来であれば2人、3人と子供を作っていたかもしれないところを1人に制限しようかな?と言う考えに至る可能性が大いにあるのです。これは将来の日本にとっては大きな痛手だと思います。
twitterで相互フォローをさせていただいている、カガミルさん(@kagamiru_risan)が今月2日、この愚策に対して、疑問を呈するツイートを投げかけたところ、大きな反響があったようです。
高収入世帯の児童手当廃止が決定。私はその対象😭
— カガミル@東大医学部卒×子育て×投資 (@kagamiru_risan) February 2, 2021
都市部と地方で高所得の基準が異なるのは確かだ。特に教育費が持てる子供の数の制約となる。
頑張って働いて税金を納めている人ほど国からの支援を減らされる、これが現実😓 https://t.co/nB0KdBSjSH
特に、元ツイートやご本人も主張されているように、都市部と地方で高所得の基準が異なるのは確かであり、都市部では生活費にかかる必要経費が高い傾向にありますから世帯主の収入が1,200万円と言うのが果たして、税制で区別を受けるほどの高所得者と言えるのかと言うとそうではないですよね。
だからと言って、地方に生活拠点を移せば、あまり高水準の教育を受けることができないのも事実です。例えば私が住んでいた関西地方では、高校までであれば、私立・公立共に全国区でも名高い高校がありました。しかし、大学となると京大・阪大と言った旧帝大を除けば、微妙な私立大学があるぐらいで、全国区となるような大学はありません。国外に留学するのもアリですが、それにもバカにならない費用がかかりますよね。
まあ、児童手当が貰えるのはお子さんが15歳までの期間ですが、その期間の基礎教育がその後の高校・大学のレベルに繋がっていくわけですから、高所得者だからと言って「児童手当はいらないよね」と言うのはやっぱり暴論だと思うし、何よりそのボーダーラインが低すぎると思います。
またツイートにもあるように、ご本人は頑張って勉強をして内科医師にまでなり、頑張って働いて社会保障のために多額の税金を納めておられるわけですが…そんな高所得者兼、高額納税者に対して「貰いすぎ」「恵まれた人間に手当は不要」と言う批判が飛んでくる事態になったようです。
【悲報】高所得者への児童手当廃止に疑問を呈したワイ、「貰いすぎ」「恵まれた人間に手当は不要」と叩かれる😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭 pic.twitter.com/Z51lzgvXPx
— カガミル@東大医学部卒×子育て×投資 (@kagamiru_risan) February 2, 2021
注目を浴びると、こう言う輩に絡まれてしまうのは仕方のないことなんですが・・・どう頑張っても彼らのような人を叩くようなことに力を注いでいる人々とは相容れないのだろうと言うことが分かりました。
前にも一律現金給付あったよね?なくても困らない人にも配ってるのに〜、と言うような主張がありますが、そりゃ一律で配るって言ってるなら貰いますよね。
私も困っているわけではありませんでしたが、貰える物は貰います。私の場合はすでに給付金は米国株に変わって、配当金を生み出すマシーンの部品となりましたから、日本にすら還元していません。ただ、困ってないから給付金を受け取らないと言うのは、正直言って意味がわからないです。国が正式に手続きすれば10万円くれるって言うなら、普通やりますよね。元々、高額納税者の方々が納めた税金ですしね。
以前も取り上げましたが、そもそも10万円の一律給付だけで家計が劇的に助かるなら、普段からちょっと生活を改めればどうにかなるレベルだと思います。「給付金貰ったから、児童手当は諦めろ!」は暴論すぎて論外です。

さて、もう一個のクソリプ、「自分は朝から晩まで過労死寸前になりながら低賃金で働かされています。非モテのため結婚もできません・・・」
いや、知らんがな!!!!!

朝から晩まで過労死寸前でも低賃金で働いているのなら、転職すればいいと思うし。「働かされている」って言うのがそもそも気に食わないですよね。その職場に就職を決めたのはあなた自身でしょ?と思います。
拉致されて強制労働させられてるのかな?それとも借金しすぎて帝○グループみたいな組織に地下で働かされてるのかな?だとしたら拉致された場合は本当に辛い境遇だと思いますが、地下労働を強制されている場合も自己責任による借金の結果ですから同情の余地はありません。
『非モテだから結婚できない』もそれこそ知ったこっちゃないし。非モテだからと言う言い訳をする人は自分を磨く努力をしていないだけですからね。男性の場合ですが、イケメンじゃなくても、コミュニケーション能力を高める努力や、清潔感を心がけるようにしたり、自分から声をかけたりすれば全く彼女ができないなんてことはありません。これは私が100%保証します。
低賃金のブラック環境で働いているのも、非モテで結婚できないのも、自分の努力が足りないからです。学生の頃から死ぬ気で努力して医師になった人に対して暴言を吐く理由にはなりません。
高所得者であり、多額の税金を納めるほど、国からの必要な支援も打ち切られ、間接的に支援しているはずの低所得者の格好の的にされてボロカスに叩かれるわけですから、本当に労働で年収を高めるのはメリットよりデメリットの方が大きいんじゃないかなと思うわけです。
特に、頑張って勉強して医師になってくれた人たちがいるから、今のコロナ禍においても、適正な処置を受けて回復することができるわけです。それでも日本では、まだまだ医者の人数は足りていないと言われています。
国からの援助も断ち切られて「高額所得者のくせに!」と叩かれる世の中じゃ、20年後、30年後に医者になろうなんて言う子はどんどん減っていってしまいます。そもそも子供も減る一方だし、児童手当の所得制限によって満足な教育を受けられない子供が出てくるかもしれませんから、医者の数はこれからも不足する一方でしょう。
やっぱり高所得者に対する児童手当の撤廃は日本という国にとっての大きな愚策だなと、改めて感じた次第です。