【考察】”義賊”ロビンフッドは、”貴族”ウォール・ストリートに打ち勝つか。

投資実務
スポンサーリンク

『ロビン・フッド』と言えば、最近は海外で手数料無料で取引ができる株取引アプリとして知名度を上げていますが、元々は悪政を敷く領主や貴族に反逆し、立ち向かう庶民の味方、”義賊”としての一面を持つ、中世イングランドの伝説の人物の名前です。

そんなロビン・フッドが、まるで伝説をなぞらえるかのように、今月末、ウォール・ストリートの貴族に立ち向かう”義賊”ぶりを見せつけました。

ウォール・ストリートで、コロナの影響で企業が潰れる可能性に賭け、空売りをしていたファンドマネージャーに対して、株取引アプリ『ロビン・フッド』を利用してSNSで結託した個人投資家がそれらの銘柄を買って株価を高騰させ、ついにファンドマネージャーを倒してしまったのです。

まさに、大金持ちの貴族に反逆する庶民の味方。義賊のような存在を株式市場に鮮烈にインパクトを残したと言えるでしょう。おそらくウォール・ストリートの歴史上初めて、億万長者の大口投資家たちが、個人投資家の集団によってコントロールを失い、敗北したというケースですから、確実に経済の歴史に残る事件だと言えるでしょう。

先日、記事にしましたが、ロビン・フッドでは、一時的に買い取引が停止されるなどして大きな反響を呼んでいます。自由市場であるはずのウォール・ストリートに対する批判がその大半を占めています。

【悲報】ゲームストップ株、ロビンフッドでの取引中止でマネーゲームもストップか。
27日まで株価が急騰していた米ゲームストップ株(GME)が28日は一時前日比68%安まで急落した。株価乱高下を受けて、ロビンフッドなどネット証券が取引に制限をかけ、個人投資家が新たに買いづらくなったことが影響したということだ。...

SNSでも、元を辿れば、「コロナの影響で潰れそうなお店をみんなで助けよう!」という活動が発端にあるようです。事実、この騒動で株価が急騰した映画館チェーンのAMCエンターテインメント・ホールディングスは、コロナの影響でおよそ1年弱もの間、まともに営業が出来ておらず、破産寸前というニュースを2020年には何度か見かけました。しかし、資金調達ができたことで、経営破綻のリスクは後退したということです。

また、米国の社会問題ともなっていた、学生の”奨学金問題”ですが、今回の騒動に参加して大きなリターンをあげた学生のロビン・フッダーたちの中には、奨学金を無事に返済できたという方もいたようです。

私は米国在住で国際弁護士をしている友人に、「今回の仕手行為は犯罪じゃないの?」という質問をしてみたのですが、「犯罪は犯罪だけど、非常に立件しづらい内容だね」「どちらかと言えば、Robinhoodが株取引を停止した方が犯罪だ」という見解を得ました。(あくまで、いち弁護士の見解です)

もちろん、仕手行為を正当化するのは問題です。仕手行為は完全に犯罪です。それは理解していますが、しかし結果的に、コロナの影響で虫の息だった企業の寿命が伸び、社会問題となるほどの借金を抱えていた学生たちが少しでも生活苦から逃れられたことを考えると、単純に非難すべき内容とも思えなくなりました。

というか、ロビン・フッドが買い注文だけをストップさせて、売り注文は可能にしたり、他の証券会社では普通に取引できたのはやっぱり問題ですよね。明らかに個人投資家だけを潰そうとしてきた行為ですから、”自由市場”のはずのウォール・ストリートは大きく信用を毀損したことになります。

肝心のロビン・フッドについては今後、何らかの対応を迫られる可能性が高く、歴史的にも”義賊”と呼ばれた人々は大半が処刑されている事実を鑑みると、このような取引アプリとSNSによる仕手行為を禁じる何らかの法改正が行われるだろうと思います。

この一連の事件だけで、ウォール・ストリートが打倒されることはまずあり得ないので、これからも安心して米国株の取引をすることはできるでしょうが、この反乱の結末は本当に楽しみでしょうがないです。

どのような結末になるか分かりませんが、それでも今回の事件は、これから起こりうる大きな変化の一つなのかもしれません。個人投資家としてはこれからも注目していきたいですね。

↓ポチっとワンクリックよろしくお願いします!

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
にほんブログ村

↓こちらもワンクリックいただけると嬉しいです!

タイトルとURLをコピーしました