新年早々、東洋経済オンラインに興味深い記事が掲載されていました。

現代はビジネスでも、研究開発でも、分野を狭い範囲に絞って深掘りする「超専門化」がもてはやされている。しかし、米国の著名ジャーナリストのデイビッド・エプスタイン氏は、知識や経験の「幅(レンジ)」が今こそ重要であり、早期の専門特化ではなく一見非効率に思える「人生の回り道」にこそ、成功の秘訣があるという。言い換えれば、早々に専門性を絞ったり、早くから自分のいく道を決めてしまい、途中で方向転換することを恐れてはいけないということだ。
例えば有名な事例で言うと、『発明王』と呼ばれたトマス・エディソン(トーマス・エジソン)氏はかなりの失敗を重ねながらもアイディアを実体化し、成功を収めたと言われています。
また、エディソンが優れていたのは、実は発明だけでなく、『経営』にこそあり、ゼネラル・エレクトリック(GE)の前身となる企業を創業したことも有名ですし、自身の名前が偉人として現代でもこれだけ残されていると言うのは、エディソンが自分のブランディングや広告に非常に長けた人物だったからだと言えます。
エディソンといえば、『発明』の人と言うイメージが先行しますが、実のところ、彼が優れていたのは経営や広告力、ブランディング力と言った発明以外の才能でした。エディソンもまた、発明だけに全力を注いで「超専門家」となっていたらここまでの偉人とは言われなかったことでしょう。
もちろん、挑戦すれば全員が成功するとは限りません。挑戦して成功した人はほんの一握りであることはわかっています。成功するかどうかには運の要素も少なからず関わってきますが、そもそも運やチャンスを掴むためには、そのタイミングで然るべき場所にいるために、言い訳をせずに挑戦し続けることが大切だと言えるでしょう。
「今から始めても遅い」と言うのは、よく聞く言い訳の理由の上位ですが、果たして本当にそうでしょうか。あなたに「今から始めても遅い」とアドバイスしてくる人がいるとしたら、その人の発言そのものを怪しいものだと認識した方が良いでしょう。
その友人が、あなたが始めようとしている投資や事業などに関して、経験を積んでおり、実際に失敗を重ねて成功した方であれば問題ないのかもしれませんが、もしズブの素人だとしたら、その人の言うことは、いくら親友だとしても耳を傾けるべきではありません。
特に株式市場では、2020年に予想に反する株価の上昇を見せました。米国株だけではなく、日経平均株価も上昇し、株高はどこまで続くか分からず、2021年中に大きく調整が入ってもおかしくないなと考えています。
だからこそ、「今から株式投資を始めるのは危険だ。今からでは遅い」と言う意見があるのも分かります。
しかし、もし仮に調整をしなければ、株価はどんどん成長を続けることになるでしょうし、調整が入ればそれはそれで買い場が到来すると言うことで、twitterなどではお祭り騒ぎになるかと思います。
どのタイミングで投資を始めるかと言うのはその人の自己責任ですが、今から始めたら遅いと言うことは決してあり得ないと思います。
もちろん、10年以上投資の世界にいる人と比べれば、資産の増加に時間がかかりますし、その差は広がるばかりでしょう。
ただ、いつ始めても遅すぎると言うことはありません。より早く始めた人と比べて、少し不利なだけに過ぎないのです。せっかく新しい年を迎えましたし、今年は今まで、今更こんな歳でやることじゃないよな・・・などと思って避けてきたことに挑戦をしてみたりするのはいかがでしょうか。株式投資にしても、いつどのタイミングで始めても、長期投資を心がければ成功する可能性は高いと言えるでしょう。
どんな分野でも、実際にやってみることがとても重要だと言えるのではないでしょうか。