今年も残すところ、あと半日ほどとなってしまいました。様々なことが起きた今年1年を振り返るには1つのブログ記事では不十分と言えるほどでしょう。ただ、人類のさらなる発展のためには、コロナは必要だったのかも知れないと思えるほど、今年は生活様式が大きく変化した年でもありました。
そんな激動の1年を振り返ってみると、「外食する機会が減ったので、節約ができた!」と言う声もあれば、「ボーナスカットなどで収入が減ったので、お金はむしろ減ったよ」と言う声もあり、多種多様だなと感じます。
と言うことで、年末年始で、多くの人が休暇中である今の時期にこそ、お金に強くなるための振り返りを実施してほしいと思います。


来年こそはお金を貯めるぞ!という目標を持っている人もいらっしゃるかと思います。目標を立ててそれで終わりというのではなく、何故その目標を今年は達成できなかったのかを考えた時、やはり収入に対して無駄遣いが多かったり、そもそも資産や支出を把握できていないのではないかと思いました。
そこで、年末年始にこそ実施してほしい、強い家計を作るためのステップを紹介したいと思います。
お金持ち家計を作るためのステップ
収入を棚卸しする
今年はいくら収入があったでしょうか? 給与やボーナス、副業や配当金、臨時収入など、前年と比べてどのくらいの増減があったか確認しましょう。会社員の場合、12月に源泉徴収票をもらうはずですのでそちらも確認。夫婦で家計について話し合いをする場合でも、まずは収入の確認から始めるようにしてください。源泉徴収票は毎年の分を把握しておきたいので、データや画像などで残す習慣をつけると良いでしょう。それだけで会社員としての収入がどう変化したのかを確認することが簡単になります。
また、副業などを実践している人たちは、確定申告の準備をする必要がありますから、どちらにせよ収入を把握する必要が出てきます。今年のうちに準備できるものは準備するように心がけましょう。
支出を棚卸し
収入を把握し終わったら、次は支出を棚卸しましょう。
何にいくらくらい使ったのか、家計簿や通帳、クレジットカードの明細表を見ながら確認しましょう。通帳を全て記帳し、クレジットカードの明細もカードごとにまとめておきます。
どんな物事にいくらくらい使ったのか、年間の合計額を見てみると、こんなところに結構な金額をかけていた!と衝撃の事実が発見できることがあります。
ここでも夫婦で収入がある場合は合わせて確認しておきましょう。家計全体で何にどれくらいの支出があるのかを把握するのが目的ですから、これを忘れないようにしましょう。
またそれだけでなく、支出の”質”を確認することも大切です。
最低限の生活費以外の子どもの習い事や家族旅行、交際費、ぜいたく費など、改めて「生きたお金」として使うことができたか否か? 家族で話し合ってみましょう。自分や家族が幸せや豊かさを感じることができた物事であれば、それは生きたお金として使われた証拠です。
しかし、失敗だった……という物事であれば、同じ過ちを繰り返さないよう、家族で認識し合うことで「勉強代」として生きたお金とすることができますね。
何を活きたお金、何を浪費とするかは人ぞれぞれの価値観でしょうが、教育費や見識を広めるための出費や、家族が幸せになれるようなお金の使い方は、それほど悪いものではないと考えられます。支出の”質”も確認して、高めていくことで、徐々にQOL(クオリティ・オブ・ライフ)が高まっていくのだろうと思います。
金融資産を棚卸し
貯金額や金融商品など、昨年末と比べてどう変化があったでしょうか? 年始に立てた目標額を達成できたでしょうか? 現預金の貯蓄額、金融商品の残高を改めて確認し、来年に向け今後どう資産形成していくのか、考えることが大切です。
ご夫婦で話し合いをするのであれば、「2020年末の最後の預金残高」をお互いに見せ合います。定期預金や証券口座にある資産残高がある場合は、これも合わせて、お互いに自分の資産総額を目に見える形で表せると良いでしょう。共働きの夫婦の場合だと、お互いに自分の資産額を知らず、年末になってから確認して、『全然貯金が増えてないじゃないか!』ということでイラッとすることもあるかも知れません。
しかし、ここでケンカをしては元も子もありません。あなたも新年を迎える直前に、険悪なムードを迎えたくはないですよね。何故、今年は貯金ができなかったのかを話し合って、来年はどういう戦略でお金を貯めていくのか。ということを協力し合って方針を固めましょう。
お金持ちになるためには、振り返りが大事
お金持ちや、成功者ほど、歴史に学び、過去を振り返り、同じ過ちを繰り返さないようにトライアンドエラーを重ねながら成功していくものです。過去を振り返ると言うのは、何も後悔することではありません。『あの時にああしていれば良かったな』と考えるのは時間と脳の容量の無駄遣いです。あの時にああできなかったのであれば、今からそうすれば良いだけの話です。人生は有限ですが、まだまだ時間は残されており、生きることができるのは、常に今現在なのです。
後悔するほどの失敗をしているのであれば、それは大きなチャンスです。その後悔を振り返り、今後同じような後悔する行動を取らないように、目標に向けて実現可能な戦略を立てることをおすすめしたいと思います。
今年も後少しですから、時間が限られているかも知れませんが、来年こそは年末に、予定通りに資産を増やせたと笑えるよう、努力を続けていきましょう。