【悲報】ディズニーリゾート、チケット変動価格制導入で、実質値上げへ・・・

投資の考え方
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日本でディズニーリゾートを運営しているオリエンタルランドは、今月22日、2021年3月20日(土)入園分チケットより、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの両パークについて、チケットの変動価格制を導入することを発表しました。

【ディズニー】チケット変動価格制を導入、最高で大人1デーが8,700円に | cinemacafe.net
株式会社オリエンタルランドは22日(火)、2021年3月20日(土)入園分チケットより、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの両パークについて、チケットの変動価格制を導入することを決定した。

土日や大型連休などの料金を最大500円引き上げ、時期によって異なる入園者数の平準化を図るのが狙いだと言われていますが、変動価格制を導入後のチケット料金は以下の通りとなる。

「1デーパスポート」は、8,200円~8,700円(現在は8,200円で固定)

「入園時間指定パスポート(午前10時30分~)」は、7,700円~8,200円(現在は7,700円で固定)

「入園時間指定パスポート(正午12時~)」は、7,300円~7,700円(現在は7,300円で固定)

どうしても現状の固定価格より安くはならないということですので、実質はただの値上げと言えるでしょう。

オリエンタルランドは、今年10月に発表した2021年3月期の連結最終赤字を511億円とする業績予想を発表するなど、コロナショックによる影響をモロに受けている業界でもあります。「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」の両パークが長期にわたり臨時休園したことで、売上高は前年比で8割近くも落ち込むという事態に陥りました。

今のオリエンタルランドが収益の平準化を目指そうとするのは至極当然とも言える状況で、アフターコロナに向けて、いち早く舵を切る形を目指しているものと思われます。

ネット上でも、「値上げというと反発が大きいから、名前を変えた実質的な値上げだ!」とか、「かっこいい言葉で誤魔化しているだけで、ただの値上げはずるい!」というような声が聞こえてきます。確かにハッキリと値上げですよと言ってしまった方が潔いような気もします。

しかし、ほとんどの人が気付いているように、これからもディズニーはどんどん値上げをしていく方針に変化はないだろうと思っています。実はこれでも日本のディズニーリゾートはチケット料金が安い方です。海外に行くと、1Dayパスポートは日本円にして1万円を下ることはありません。他の先進諸国に比べて『貧しい』日本人に合わせた良心的な価格でやってくれてるのです。

しかも、東京ディズニーリゾートは、唯一ディズニー社の直営ではなく、オリエンタルランドへのフランチャイズ契約となっており、オリエンタルランドはディズニーからの出資を一切受けておらず、さらには契約期間45年間、チケット料金や物販の売り上げに対してライセンス料をディズニーに支払うという形で契約をしているのです。(このフランチャイズ契約は後数年で切れるでしょうが、今後も更新されることでしょう)

そんな厳しい状況にも関わらず、オリエンタルランドはかなり良心的な価格で運営をしてくれているのです。フランチャイズ契約のために、オリエンタルランドがディズニーにお伺いを立ててくれたおかげで、世界でも唯一『東京ディズニーシー』のような日本にしかない海をテーマにしたリゾート感あふれるテーマパークも存在しているのです。

個人的には、ゆったりと過ごしながら、ヨーロッパの色んな国を旅したように感じれるディズニーシーはディズニーランドよりも好きなテーマパークです。

そんなオリエンタルランドの企業努力が垣間見えながらも良心的な価格でやってくれているのですから、ここは少しの値上げは目を瞑りましょう。

また、私が「値上げも仕方ないよ」と言わずとも、ディズニーの熱狂的なファンたちは、多少の値上げがあっても離れることはありません。コロナの長期閉園が解禁した時に、一瞬でチケットが完売したことからも、ディズニーには、相当数の信者が存在しています。ちょっとした新興宗教なんかよりは、よほど信者も多く、熱狂的かつ信仰心も厚いことでしょう。

年間パスポートや1Dayチケットという『お布施』を支払って、足繁くTDLやTDSに『聖地巡礼』を行うディズニー信者たちにとっては、多少の値上げは止むを得ないと考えるのではないでしょうか。

ディズニーのように、熱狂的な固定ファンを持つビジネスは本当に強いです。私もウォルト・ディズニー(DIS)を100ドル近辺で買い付け、小銭稼ぎをしましたが、ディズニーに失望せず、ホールドしていれば、数ヶ月で50%程度のリターンを得ることができていたことでしょう。

値動きの大きいハイテク株などに比べれば小さいリターンかもしれませんが、感覚が鈍ってしまっているだけで、ディズニーほどの規模の企業が数ヶ月でダブルバガーとなることは、普通に考えたら異常事態です。米国株市場の中ではそこまで目立ちませんが、ウォルト・ディズニーはトヨタ自動車なんかよりも、よっぽど時価総額は大きいですからね。

私が、そんなディズニーへの投資を嫌ったのは、キャストを無情にも切り捨てたことが原因です。コロナの影響でディズニーで働く人たちは悲惨な状況になりました。

私もディズニー以外の企業であれば、従業員を何万人リストラしようが、プラス要因として考えるのですが、ディズニーに関しては、ディズニーリゾートの教育された従業員が提供する満足度の高い、夢のあるサービスがディズニーの『無形の資産』だと考えていたので、その資産を蔑ろにするディズニーに疑問を抱き、手放したという背景があります。

しかし結果的に、ディズニーの従業員は減ったものの、動画配信サービスの『Disney+』は好調で、株価を一段高いところまで持っていく要因となりました。

ディズニーは、キャストのサービスや夢を売っているわけではありませんでした。チケットや物販、動画配信サービスなどで堅実に信者からお金を吸い取る、いちエンタメ企業だったのです。ディズニーリゾートに肩入れをしすぎていたために、私は投資判断を見誤ったという形になりますね。ディズニーも企業の形としては、他の企業と何も変わらず、コストを削減し、収益の柱を増やし、信者が反発をしない程度に緩やかに値上げをして安定的に稼ぐ形だったんですね。

これからもディズニーリゾートのチケット代は値上がりするでしょうが、ディズニーを訪れる人は減らないでしょう。タバコは1箱500円を超えたらやめるという声も聞こえていました(実際に500円を超えてもやめていない人が多いですが)が、1Dayチケットが1万円を超えたらもう行かない!というディズニーファンの声は聞いたことがありません。みんな文句を言いながら、喜んでディズニーリゾートへ足を運ぶんです。

これからも、熱狂的なディズニーファンたちによって、ディズニー及び、オリエンタルランドは安定的な成長を遂げることができるのではないでしょうか。

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