【考察】Mー1決勝戦から見る、『新しいモノ』アレルギーおじさんの様相

投資の考え方
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昨日、その年に一番面白い漫才師を決めるという大会、M-1グランプリの決勝戦が行われました。私も幼い頃から漫才のライブを見にいくほどお笑い好きなので、ほぼ欠かさずM-1の決勝戦は観ている気がします。

最近は女芸人のNo1とか、類似の大して面白くない大会も増えたので、それらには目を通すことはないですが、M-1は今でも観てしまいますね。第一、M-1にも女芸人が出演できるのに決勝に1組も残っていないということはネタの実力が無いということなのに、そんな女芸人だけを集めて大会を開くというのは、男女平等の今の時代に逆行していますよね。似たような大会を開いて賞金を支払うだけの効果があるのだろうかとスポンサーのことが心配になってしまうほどです。

それはまあ、私の好みの話ですのでさておき、昨日は彼女と終日デートに出かけていたので、M-1の決勝戦は録画しておいて帰ってから一気に観ました。不要なところをカットすると1時間もかからず観られる上に、作業をしながらでも流しておけるので録画しておいた方が効率的です。

優勝した瞬間からネットニュースになるので、観る前からネタバレしていましたが、昨日見事に優勝を果たしたのがマヂカルラブリーのお二方。ボケの野田さんは、ピン芸人No.1を決めるR-1でも優勝経験がある実力者ですが、前回M-1決勝大会に出た時は、決勝進出者の中で最下位となり、「漫才じゃない」と酷評されました。

そんなお二人ですが、今回はその雪辱を果たし、ついに優勝を掴み取ることができました。まあ、決勝戦に残るというだけでも相当すごいことだとは思うんですけどね。

しかし、今年優勝を果たした彼らが、王道の漫才で優勝したかというとそういう訳ではなく、前回、ボロクソに叩かれた独自の漫才スタイルに磨きをかけて、見事に優勝をしたというのがさらに凄みを増しています。この3年ほどで着実に実力を増した結果が彼らの優勝につながったのだろうと思います。本当におめでとうございます。

さて、そんな優勝決定から一夜明けて、ネットニュースなどでもM-1を振り返る記事がたくさん溢れています。その中にはネット上に毎回現れる素人の『評論家』たちのご意見もたくさん掲載されていました。

マヂカルラブリー優勝ネタは「漫才」か「コント」か M-1視聴者が激論 - ライブドアニュース
漫才日本一を決める「M-1グランプリ」が2020年12月20日に開催され、テレビ朝日で中継された。決勝では7人の審査員から3票を獲得した「マヂカルラブリー」が優勝したが、その結果に対し、ネット上では「こんなの漫才

ネット上に最も溢れているのが、「こんなの漫才じゃない!」という声で、

「来年から一気にM-1のレベル低くなりそうやね。しゃべくり漫才せんで動きで笑わせたらいいんやから。漫才ナメんなよ」

「マヂカルラブリーはコントやから、コ・ン・トっ! 何も喋らん、掛け合いがないのは漫才とは呼ばんっ!!」

と言った批判的な声が多数派のようです。特に昨年は王道中の王道のしゃべくり漫才で優勝したミルクボーイのネタが強烈に残っているため、今回の批判的な声が大きくなってしまっているのだろうと推測されます。

確かに、昨年のミルクボーイのネタは、私も大笑いしてしまいましたが、今年はそれほど大笑いするほどの圧倒的な強さを誇った参加者は居なかったように思います。昨年ほどの爆発力はないにせよ、実力伯仲のコンビが多かったのだろうと思います。

しかし、漫才というモノが2人が作りだす独自の世界観のことを言うのであれば、彼らのネタもまた『漫才』の新しいスタイルだと言っても良いのではないでしょうか。

そもそも、漫才の原型と言われた『萬才』は、2人1組から多くは数十人で、扇や楽器を使った見世物ですから、漫才のスタイルと言うものも確実に変化して現代に残っている訳です。しゃべくり漫才が『王道』と呼ばれていますが、それも時代ごとに変化をして、残っているモノなのです。

時代の変化とともに、どんどん新しいものが出てくるのはどんな世界でも同じです。変化というのは突然訪れることもありますし、徐々に変化をしていくものもあります。しかし、いつでも新しいものを受け入れることができず変化を受け入れることができない人は、時代に取り残されて、廃れていくことになります。

人は社会人になって、30代、40代ともなると、今までになかったようなものを受け入れるだけの脳の柔軟性がなくなってしまいがちです。

ただ、新しいものを何でもかんでも受け入れろとは言いませんが、今までに無いものに対して、初めから批判的な態度を取ってしまうのは危険かもしれません。

米国株市場においても、素晴らしい企業というのは、時代時代によって、変化しています。適正な新陳代謝によって、市場を牽引する企業は変化を続けているからこそ、200年以上に渡って、米国株市場は最高値を更新し続けているのです。

逆に、日本のように、代表する企業がトヨタ自動車という時代が何十年も前の昭和時代から続いている国では、成長性が低くなってしまうのは仕方ないのです。経団連はIT企業を『虚業』と呼んで、製造業こそが至高の企業だと考えていたために、日本のIT技術の現状は、先進国と比較しても周回遅れの状況が続いている訳です。

新しいスタイルや考え方を受け入れられない頑固おじさんでいる限り、投資だけでなくどんな状況下においても、上手く稼ぐことはできないのではないでしょうか。

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