KDDIの髙橋誠代表取締役社長は15日、JR東日本との協業を発表した席上で携帯電話の料金プランについて問われ「1月には発表したい」と答えました。
「(KDDIは)民間企業なので、競争がお客さまへの良いサービスをお届けすることに繋がる。当然、我々としては、お客さまに選んでいただける料金、競争力ある料金にしたい」
「競合他社から新しい提案が出ているのは理解している。詳細を詰めている。1月には発表したい。遅いぞとお叱りを受けるかもしれませんが、ご要望にお答えしたい」
KDDIの高橋社長がこのように回答しているという事で、流石に危機感を覚えたのか、もしくは世論に押されたのか、「1月に発表」と具体的な回答をしてしまったので、もう後には引けないでしょう。
KDDIには『UQ mobile』がありますから、もしかしたらUQ mobileでの割引では無いかという憶測もありますが、auユーザーはauでahamoに対抗するプランの提示が渇望されています。
さらにauは先日、一度訳のわからないプランを提示して、auユーザーのみならず失望されています。

『後出しジャンケン』で負けてしまったという印象がついてしまったauには、docomoの『ahamo』に追随する同じようなプランではなく、auユーザーがauを使い続ける理由となるような選択肢を提示して欲しいものです。
auは、コマーシャルの好感度が6年連続で1位を獲得するなど、テレビCMに力を入れているイメージですが、裏を返せばコマーシャルにお金をかけすぎているから、本業の収益性を高める必要があります。
しかし、もし1月に激安プランを提示するのであれば、あまり大々的にテレビCMを流すことは避けた方が良いのではないかと思います。
というのも、docomoのahamoにしてもそうですが、ネットでしか契約できない激安プランを、仮にテレビCMで宣伝してもあまりターゲットの客層とはマッチしないでしょうし、最悪、ネットを使いこなせないユーザーがテレビCMの影響で、サポート外のdocomoショップに流れるかもしれない事が予想されるからです。
ですので、KDDIには、コマーシャルにお金をかけることなく、その分可能な限り割安なプランの提示をお願いしたいところです。そこまでして初めて、キャリアへの乗り換えを検討できるのではないかと思います。
ただ、KDDIの株主にとっては、どちらにせよあまり喜ばしい事態ではありません。このまま、割高路線を続けたところで、ユーザーの離反は避けられないでしょうし、割安のプランができたところで、今までのように高収益を叩き出すのは難しいです。
株主としては、ユーザーは、使いこなせているか分からないような割高なプランに加入して、加入しているかどうかも知らなかったというようなオプションをたくさん付与してくれている方が有難いのはいうまでもありません。
株主の思いと消費者の思いはいつも相反するものです。例えば、消費者、つまり労働者としては、リストラはマイナスイメージしかありませんが、リストラを発表すると株価は一時的に上がるケースが多いです。
なぜなら、企業にとってはリストラは、不要な人件費の削減となり、収益率が上昇するからです。また、リストラを敢行できるというのは、経営陣が迅速かつ適切な意思決定ができるということの表れでもありますから、株主にとってはリストラはプラスとなる事が多いのです。
消費者たちが喜ぶような収益性の悪いプランを提示しなくてはならなくなった時点で、KDDIへの投資冥利は以前よりもかなり薄まったと言えるでしょう。
まあ、倒産することはないかもしれませんが、投資家としては、KDDIへの長期投資をこれからも続けるのか、それとも一度手放してしまうのか、悩みは尽きないのかもしれません。
まあ、私はKDDIの株主ではありませんし、UQ mobileを使っているので、別にUQでの割安プランの提示でも問題ないですが、1月の続報はとても興味深いものとなりそうです。KDDIはこれがラストチャンスだと思って、『auを使い続ける意味』をユーザーに提示するより他ないのではないでしょうか。