毎年恒例となっている、一年の世相を表す「今年の漢字」に『密』が選ばれ、京都・清水寺で恒例の発表行事が行われたということです。

応募総数20万8025票のうち13%余りになる2万8401票を集めたということで、納得の結果だったのではないでしょうか。
メディアでも何度も『三密』という形で取り上げられ、『ソーシャルディスタンス』という言葉とともに、全国民に広がった言葉だと言えるでしょう。
あまり良いイメージで使われなかったことが残念な結果ではありますが、本来『密』という漢字には、深い関係や親しいさまを表すなど、良い意味で使われることも多いです。清水寺の森清範貫主も「密は心のつながりも表す。新型コロナウイルスの感染拡大で国民や医療従事者が苦労している中、日本中が努力してこの状況に向かっているのをありがたいと思いながら書いた」とコメントしているように、今まではポジティブな意味があったのですが、今年に限って言えばネガティブな言葉に置き換わってしまったようです。
余談ですが、『ポジティブ』という言葉も、今までは良い意味で捉えられていたのですが、今年に限っては『陽性(コロナウイルスに感染している)』という意味合いに捉えられ、ネガティブ(陰性)という言葉の方がポジティブに捉えられるという逆転現象が起きていました。言葉の意味がこれほど短期間で、真逆に大きく変化したのは、過去にもそれほど類を見ないのではないでしょうか。
少し早いですが、今年を振り返った時、本当に色んなことが制限された一年になりました。不要不急の外出が制限され、旅行が制限され、色んなイベントが制限されたことで、季節感もなくあっという間に過ぎてしまったという印象を持っている人もいるのではないでしょうか。
ただ、私はこの一年間を振り返ってみると、個人的には結構『密』な一年だったなと感じました。今年の初め、1月の半ばには、初めて投資家・ブロガーとして東洋経済新報社様から取材を受けることができました。

そして、その様子が2月にはオンラインで、4月には『米国株四季報』にて記事として掲載されました。

自分でブログを始めるまでは、地道に一人で投資をしていたので、ブログを始めて1年足らずで、こうしてメディアに取り上げていただけるというのは非常に嬉しかったです。取材を受けた1月半ば頃は、まだ「中国で謎のウイルスが見つかったみたいだよ」程度の扱いだったため、密な距離感で、素晴らしい投資家さんたちとお話しすることができました。まさに濃密な素晴らしい経験をさせていただいたと思っています。
また、3月、4月頃から、他の企業から少し遅れての対応とはなりましたが、弊社でもコロナウイルスによる影響でテレワークが始まりました。ありがたいことに、今でも原則テレワークが続いており、よほどのことがない限り出社することはなくなりました。
2018年から『働き方改革』を推し進めていましたが、これほど大きく働き方が変化したのは、コロナウイルスの怪我の功名だと思います。おそらく感染力が高い未知のウイルスが流行しなければ、テレワークという働き方は今後10年間、実現不可能だっただろうと思います。
テレワークによってプライベートの時間に余裕ができた人も多く、おかげで家族と『密』な時間を過ごすことができたという人は多いのではないでしょうか。コロナウイルスという危機にさらされたことによって、人間の本来あるべき理想の生き方の実現が少し近づいたように感じました。
私も1ヶ月ほどの間でしたが、彼女と同棲をすることができ、結婚後もテレワークが続けば、こういう生活が待ってるのかな・・・なんて想像できる良い経験を積むことができました。
また、それ以外にも、普段からtwitter上で仲良くさせていただいているフォロワーさん達と数回、『オフ会』というものに参加させていただく機会もありました。




SNSの初心者である私Yukiにとっては、オフ会も当然、今年初めて経験したことなのですが、私が出会った投資家の皆様は本当に良い人たちばかりで、資産形成によって、良い人格もまた形成されていくものだなということを改めて感じさせられました。金持ちケンカせずとはよく言ったものです。本当に皆様人格者ばかりでした。
オフ会に関しては、今年は事件も発生し、賛否両論あるでしょうが、普段のやりとりなんかを見ていると、この人は会っても良さそうか、それとも辞めておいた方が良さそうかというのはなんとなくわかります。やはり攻撃性の高い人は会いたいとは思いませんしね。
このように、季節的なイベントや、あまり乗り気ではない会社の飲み会などが軒並み中止になったおかげで、色んな経験をさせていただきました。全体的に、本当に密度の高い一年だったように感じます。
そして、プライベートを充実させることの大切さを、改めて感じた一年だと思います。プライベートが充実していれば、仕事にも集中できるのだということを実感することができました。
今はまだ夢物語ですが、本格的にセミリタイアを目指して、あと10年、15年、という期間、投資に資金を集中させていきたいと思います。3,000万円から4,000万円まで到達するのに1年ほどしかかからなかったことを考えると、もしかしたら30代のうちに総資産1億円も夢ではないのかも?という思いもありますが、これからの十年間も同じように右肩上がりに成長を続ける保証はありませんから、長いスパンで市場に居残り続けようと思います。
今年に限らず来年以降も、恋人や家族、友人と、密な関係を保てるよう、私はこれからも株式投資及び資産形成に力を入れていきたいと改めて考えさせられた一年になりました。