本日の日本株市場では、ソフトバンクグループが大いに飛躍しました。

その理由として、ソフトバンクGのファンドが出資する米料理宅配サービス最大手ドアダッシュ(DASH)が9日に米国市場で上場したことが挙げられる。
ドアダッシュの株価は公開価格の102ドルを大きく上回り、SBGが保有する同社株の含み益は100億ドル(約1兆円)を超える規模に膨らんだということです。


ソフトバンクGは、ドアダッシュの発行済株式のおよそ4分の1にあたる24.9%をファンド経由で保有しており、さらに株価が上昇すれば含み益は凄まじい勢いで伸びるだろうことが予想されます。
ドアダッシュは米国の食事宅配市場でのシェアは50%と圧倒的なシェアを誇り、2位のウーバーイーツのシェアが26%であることを考えれば、ドアダッシュのシェアの強さがよくわかるのではないでしょうか。
市場を圧倒するシェアを誇る企業は私も投資対象として大好きですので、ドアダッシュも面白そうだなと感じています。ただ、コロナの影響で食事宅配業の需要が伸びた反面、コロナワクチンが完成して落ち着けば、需要の減少は避けられないかなとも思います。今の株価が上場直後のお祝い相場で、割高感があることは否定できませんので、慌てて高値掴みをしないように警戒はしておく必要があるかと思っています。
とは言え、ソフトバンクGの株価は本日一時的に20%弱の上昇を見せる場面もあり、ITバブルに湧いた2000年以来およそ20年ぶりの株高となったそうです。

ITバブルのピーク時には、株価は1万円を超える場面もありましたので、まだまだ先ではありますが、ソフトバンクGが史上最高値を更新する可能性が出てきたのは否定できませんね。
そんなソフトバンクGも、今年3月頃の底値では2,600円台まで下落する場面がありました。

その頃には、「ソフトバンクGはクソダサい」、「孫正義は詐欺師」などと言われていましたが、その頃から我慢して投資をしていた投資家にとっては、底値から3倍以上に株価が上昇しており、我慢が実った結果となったことでしょう。
私は日本株には投資をしていませんが、私の友人がソフトバンクGで働いているため、色々とソフトバンクGの情報は入ってきていました。
その友人も持株会を通じてソフトバンクGの株を保有しており、3月頃には「今は確実に割安だから買い増ししたい」とこぼしていたのを覚えています。友人も経理部門に属しており、持株会ではそのタイミングではなかなか買い増しすることができなかったようです。
しかし、予想通りその後は順調に株価が上昇しており、ソフトバンクGの影響力からすれば、日経平均株価の上昇にも一役買っていると言えるでしょう。
ソフトバンクGくらいの規模の企業が、1日で20%ほど株価が上昇することは、日本株市場ではあまり起こらないことではありますが、ドアダッシュが落ち着くまではソフトバンクGも乱高下しそうな予感がしますね。
今からでも、ソフトバンクGへの投資は遅くないかもしれませんが、それでも2千円台、3千円台から投資をしていた投資家よりもリターンが悪化するのは当然です。やはり株式投資は優良だと思う企業の株価が一時的に、著しく下落したタイミングで買い増しをしてこそ、リターンが大きくなるのだなという基本的なところをソフトバンクGは教えてくれているのではないでしょうか。
友人も大変喜んでいたので、私は投資をしていませんが、嬉しいなと思う今日この頃です。ここまできたら、ソフトバンクGには、史上最高値の更新を目指して欲しいものですね。