【悲報】価格競争により、バンガードの成長に陰りが見えてしまう・・・

投資実務
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ブルームバーグの報道によると、米資産運用会社バンガード・グループは、率先して、資産運用の世界で価格競争を引き起こしたことで有名です。

しかし、そのバンガード・グループが今、その煽りを受けて成長性に陰りを見せているということです。

バンガードの成長に陰り、価格競争が打撃か-純流入額7年ぶり低水準
米資産運用会社バンガード・グループは、資産運用の世界でグローバルな価格競争を引き起こした。今、その競争の痛みが押し寄せている。

バンガードは投資家が支払うコストを削減することで自社も繁栄できるという理念のもと、力強く繁栄してきましたが、ここにきて限界が訪れているようだ。

というのも、同業他社が同じように手数料の値引きなどで価格競争が起こっており、バンガード社も割安とは言え、前年同期の約1,970億ドルに比べ19%減少し、この純流入額は1-10月としては2013年以降で最低だったということです。

近年では、ロボアドバイザーなどのAIの発展や、米国ではロビンフッドのような手数料無料の株取引アプリも出てきており、競合他社の成長による投資家の奪い合いで成長性が悪化しているということでしょう。

これは、バンガードグループからすれば悲報ですが、我々個人投資家からすれば、投資しやすい環境が整ったということですから、悪いことばかりではありません。

私もバンガードが提供するETFのVOOへの投資を続けておりますが、5年前と比べても手数料は明らかに安くなっており、外国株個別投資のネックだった買付手数料も、米国株投資であれば、少額投資であっても今や0.45%と格安になっております。

さらに、バンガードの主要なETFは手数料無料で取引ができる商品も揃っており、証券会社がこれほどまでに手数料を安くすることができた背景には、バンガードの存在意義はとても大きく、バンガード社の企業努力のおかげで、今の我々は数万円程度から、気軽に格安で株式投資をすることができているのだと言っても過言ではないでしょう。

特にバンガード社は、一番のライバルであるブラックロック(BLK)と比較して、非上場企業である上に、バンガードのファンドに投資をする投資家がバンガードの保有者になるという、特殊な仕組みで経営されているため、ライバルよりも先んじて手数料の引き下げなどを実行することができていました。

今までは追随していたブラックロックのETFの経費率がバンガード社のETFに合わせられなくなったのも、上場企業であるブラックロックにとってはこれ以上の経費率の引き下げが致命的であることを示していると思われます。裏を返せば、バンガード社がそれほど本気で顧客のために経費引き下げを実施したということですね。素晴らしい企業だと思います。

しかし、革新的な手数料合戦を仕掛けた結果、バンガードが苦戦しているというのは、なんとも皮肉なものです。経費率を引き下げるのは簡単ですが、引き上げるのはそう簡単なことではないでしょうからね。そんなことをすれば、投資家が一気に資金を引き揚げてしまう可能性も否定できません。

バンガードが断腸の思いで、ギリギリのラインまで引き下げてくれた手数料のおかげで、我々外国人投資家の投資環境が整ったわけですから、バンガード社に感謝の気持ちを忘れず、これからも米国株投資家を盛り上げていきたいと思いました。

米国株投資家の母数を増やして、バンガード社が提供する優良なETFに投資する素晴らしい投資家が増えれば、バンガードの経営状況も少しは改善されるかもしれません。

資本主義ですから、潰れてもいいような企業はどうでも良いと思いますが、バンガード社のような革新的な優良企業が潰れてしまうのは、大きな損失です。私はバンガード社を応援したいと思っています。

VOOにVT、VTIなどと言った優良なインデックスファンドに、低コストで投資することができるバンガードの商品はコツコツ積立投資をするには実に素晴らしい商品であると考えております。これらのETFを直接買うのではなく、これらのETFへ投資する投資信託も優良なものが取り揃えられております。

ぜひ、株式投資を始められる際は、バンガード社の商品を、ポートフォリオの一部にでも加えていただくことをオススメしたいと思います。

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